奮戦記
【10.04.10】新党「たちあがれ日本」が抱えるこれだけの問題点
今日午後、無所属の平沼赳夫元経済産業大臣、自民党に離党届を提出した与謝野馨元財務大臣などが記者会見し、新党「たちあがれ日本」の結党を発表しました。
集まる方が先で、何をやるかは後から考えるという感じの党づくりですが、ともかく平沼さんの主張である「自主憲法制定」と与謝野さんがぶちあげた「消費税増税」を掲げる政党のようです。
これまでの自民党の“一番悪い部分”を、さらに強調したような古い体質の党が生まれるとしか言いようがありません。
さらに疑問に思うのは、与謝野さんは自民党の比例代表の当選者だということです。
「自民党」と書いてもらって当選したのですから、そこから抜けて他の党に移ることは、選挙民に対する裏切り行為となるのではないでしょうか。
他の党に移りたいなら、議員を辞職して他の党に移り、次の選挙で当選し直してからその党の議員活動をやるというのがスジではないでしょうか。これまでも、似たようなことがあり、政治家としてのケジメが問われてきました。
この点について、与謝野さんは「批判は十分承知しているが、この党の発起人なので、今から議員辞職しろと言われてもできない」と述べ、「自民党では黙々と仕事をしてきた。たった一回のわがままなのでお許しを得たい」と語ったそうです。これでは、何の反論にもなっていません。
ミニ政党乱立とも言われる状況は、民主党への失望がひろがり、自民党の政治にも戻りたくないとする国民の声に一見応えているようで、その声を本スジから“そらす”役割を果たしているのではないでしょうか。
いまこそ、国民の要望を正面から吸収してたたかうのはどの党かが問われています。国民の立場でスジを通す日本共産党の出番!──そう確信して、全力でがんばっています。
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