鳩山総理は今日午前、総理就任以来初めて自衛隊機で沖縄県入りし、米軍普天間基地撤去問題で仲井沖縄県知事と県庁で会談しました。

　そのさい総理は「すべてを県外にということは現実問題難しい。ぜひ沖縄の皆さんにも負担をお願いしないとならないという気持ちで来た」と述べ、県外・国外移設を断念する考えを初めて表明しました。

　これでは、元の木阿弥としか言いようがありません。──政府が考えている案は、沖縄県名護市の米軍キャンプ・シュワブの沿岸部か沖合に「くい打ち桟橋」方式で滑走路を建設するとともに、普天間飛行場の海兵隊航空部隊のうち最大1000人か訓練の一部を鹿児島県・徳之島に移転するというものです。

　これは、鳩山総理と民主党が公約していた「国外・県外移設」とはまったく違うものです。
　鳩山総理は午後、移設先について「最低でも県外」と発言したことについて、「公約というのは選挙時の党の考えということになる。私自身の代表としての発言だ」と述べ、党の公約ではないとの考えを示したそうです。しかしこれは、国民を欺く詭弁としか言いようがありません。

　普天間基地の県内・国内「たらい回し」でなく、アメリカに対して堂々と「基地のない沖縄」「基地のない日本」をめざして、普天間基地の即時・無条件撤去を求めていく以外にありません。

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