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奮戦記

【10.05.05】鳩山総理は何を学んだのか──「海兵隊=抑止力」論の幻想

   鳩山総理は、昨日、米軍普天間基地撤去問題に関して「昨年の衆院選当時は、海兵隊が抑止力として沖縄に存在しなければならないとは思っていなかった。学べば学ぶほど(海兵隊が)抑止力を維持していることが分かった」と述べました。

 総理は、誰から何を学んだのでしょう。──民放テレビである評論家は「防衛省や外務省に丸め込まれたのではないか」とさえ指摘しています。
 もともと沖縄の海兵隊は「日本防衛には充てられていない」と、1982年、当時のワインバーガー米国防長官が明言している部隊です。

   昨年8月まで首相官邸の内閣官房副長官補(安全保障・危機管理担当)だった柳沢協二氏は4月20日、国会内での与党議員らの懇談会で、普天間基地問題について次のように話しています。

 ──「『抑止力』というのは有事に実際に使うことが基本だ。例えば、台湾海峡の紛争でオバマ米大統領は海兵隊を投入する意思決定をするのか。その時、沖縄の海兵隊が出動するとなれば、安保条約6条に基づく事前協議で鳩山総理は『分かりました。OKです』と言えるのか」。
 ──「海兵隊という陸上兵力が台湾に上陸して中国軍と直接たたかうことになれば事態をコントロールできなくなる恐れがあると、まともな政治指導者なら思うはずで、そうならないようにするはずだ」と。

   「海兵隊=抑止力」という立場を認めることは、東アジアでの本格的な戦争の引き金を引こうとしていることに等しいのです。

 沖縄の海兵隊は、日本など特定の地域を守る任務を持たず、世界中の戦争に「殴りこむ」ための軍隊であることは明らかです。
 日本を守る「抑止力」だなどといってごまかし、基地を押し付けようというのは、詭弁以外のなにものでもありません。
 ──海兵隊は帰れ!基地の無条件撤去を! これが、沖縄県民・国民の声です。

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