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奮戦記

【10.08.10】許されない生保大手の政界工作──国会議員を10段階に格付け

   生命保険業界で政界担当を担う大手4社が、親密度に応じて国会議員を10段階にランク分けし、議員側のパーティー券を購入する際の目安にしていたことが分かりました。「朝日新聞」(8月7日付)が報道しました。

 こんなことは、絶対に許されることではありません。
 私は、今月3日、保険金不払い問題をめぐり2007年5月に衆院財務金融委員会で行われた参考人招致で、生保側への質疑時間が短縮された経緯についてとりあげました。
 そのさい、生保業界からの働きかけがあったかどうかを解明するため、日本生命、第一生命、明治安田生命、住友生命の大手4社の社長らの参考人招致をもとめ、理事会で検討することになっています。

   「朝日新聞」が報道したところによりますと、2008年度時点で国会議員のランク分けは、「1―A(主要議員)」「2―A(友好議員)」「2―B(友好議員候補)」「3―A(ポスト議員)」など10段階となっています。

 業界への理解や協力の度合い、今後の協力への期待度などに応じたランク分けです。
 しかも、各ランクごとに取り組み姿勢やパーティー券対応が細かく定められています。
この基準で、国会議員124人を分類しており、1―Aに該当するのは12人で、いずれも当時与党の自民党議員で、「緊密な関係を維持し、更なる理解を深める」と取り組みの姿勢を明記しています。3―Aは、自民、民主、公明各党の計17人としています。

   また、業界とのトラブルや反業界的な発言があったとする「論客議員」に対しては「(パーティー券購入は)原則として対応しない」。「落選議員」は、復活の可能性を見極めつつ「関係を維持する場合でも議員当時の7割限度」との方針を示すなど、あまりにも露骨です。
 生保業界の政界工作については、国会でも徹底的な究明が求められています。

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