奮戦記
【10.09.19】「思いやり予算」は削減するのが当たり前
今日のニュースによると、防衛省が2011年度予算の概算要求で「思いやり予算」を「政策コンテスト」に掛けられる特別枠に計上したことについて、米政府が「重大な懸念」を伝えていたことが分かったそうです(1859億円を特別枠に計上)。
いわゆる「思いやり予算」は、在日米軍駐留経費の日本側負担のことで、米軍地位協定上も義務がないのに、1978年度予算で金丸信防衛庁長官(当時)が在日米軍に「思いやりある配慮をする」として始めたものです。
在日米軍基地の従業員労務費、光熱水費、訓練移転費、施設建設費がその内容で、2010年度は1881億円を計上してます。日本は、世界でもっとも気前の良い国と言われてきました。
特別枠は、公開の場で優先順位をつける「政策コンテスト」で配分が決まるため減額される可能性があるからというのですが、アメリカ政府の態度は、あまりにも厚かましいと言うべきです。
在日米軍の任務は「日本防衛」でなく、世界各地への軍事介入です。日本の米軍経費負担が米軍基地の日本「いすわり」を許し、米軍の戦争を後押ししているのです。
なぜ、日本が負担しなければならないのでしょうか。このさい、きっぱり削減することこそとるべき態度です。
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