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第162号☆6月2日 最終盤の国会は共謀罪をめぐって…
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日本共産党 衆議院議員 佐々木憲昭の
..。oO○.。o○ 憲 昭 e た よ り ○Oo。..○o。. 2006/6/2 第162号
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◇◆"今週の憲昭さん"◆◇
メルマガ読者の皆さん、こんばんは。佐々木憲昭です。
最終盤の国会は、なんか、おかしな雰囲気がただよってきました。共謀罪をめぐって、与党が民主党の修正案を「マル飲み」するというニュースが伝わってきたからです。私は、ついにウルトラCがでたか!と思いました。……というのは、いまから8年前にも同様の事態があったからです。1998年夏からの臨時国会で金融問題特別委員会が設置され、国民の税金を銀行に投入する法案を審議していました。そのとき自民党が、民主党提案の法案を「マル飲み」したことがあったからです。その後、どんなに莫大な国民のカネが銀行に投入されたことでしょう!
ただし今回ばかりは、そう簡単ではありませんでした。昨日の理事会で民主 党の修正案をマル飲みした与党は、委員会での質疑と採決を求めました。
しかし、自民党の国対委員長が「いまはマル飲みして採決するが、秋の臨時国会で改正する」と言ったことが伝わったからです。怒った民主党はこれに反発し今日の採決は見送られたのです。――国会は「一寸先はヤミ」と言いますが、ほんとうにそうですね。この背後には、多くの国民の皆さんの怒りと運動がありました。
今週の国会でいちばん大きな出来事は、改憲のための手続き法案(国民投票法案)を自民・公明の与党と民主党がそれぞれ提出したことです。木曜日に開かれた衆議院本会議で、提案理由の説明があり質疑がおこなわれました。日本共産党からは、笠井亮議員が質問に立ちました。その内容は「奮戦記」をご覧下さい。
この改憲手続き法を審議する本会議場に座って、大変驚いたことがあります。――提案した自民党・公明党も民主党も、なんと議席がガラガラに空いているのです。自民党の議席が埋まっているのは、前の方だけ。後ろの方の席には、ほとんど議員がいません。民主党も同じです。これだけ重大な法案が提案されているのに、まったく関心がないのか、どうでもいいのか。いったいこれはどういうことでしょうか。
もっと驚いたのは公明党です。私の隣に座っている同党の議員が質問に立ち、それにたいして公明党の提案者が本会議の壇上から答弁しているとき、公明党の議員は、なんと半分以下の14人しか議席にいないのです。私は、数えてしまいました。ほんとうにひどいものですね〜!
このような状況を見ていると、数は少ないけれども改憲に反対する日本共産党・社民党の議席の重みは、たいへん大きなものがあると感じます。なおいっそう頑張らなければなしません。
◇◆"連日、本人がつづる"今週の「奮戦記」◆◇
●「改憲手続き法案」の問題点 (5月30日付「奮戦記」より)
そもそも会期末近くになって、戦後初めて、憲法に直接かかわるこんな重大な法案を出してくること自体、論外だと言わなければなりません。自民党は新憲法草案を出し、民主党は憲法提言を出し、公明党も秋には改憲案を発表する予定です。改憲と手続き整備は、完全につながっています。
自民党と公明党の案は、自分たちの改憲案を念頭において、それをいかに通しやすいものにしようとしているかは、具体的な内容をみると明らかです。
まず、改憲派に有利なかたちで国民に広報し、国民運動やマスメディアはできるだけ規制するというものになっています。周知・広報機関をつくることで自公と民主が一致していますが、その構成は改憲派だけで3分の2以上を占め、意思決定できるようにしているのです。
投票にあたっての国民の運動規制でも、自公案は選管職員以外に裁判官、検察官、会計検査官、警察官、税務署員と禁止対象がたいへん広くなっています。公務員・教育者の「地位利用」禁止は、民主党も盛りこんでいますが、なにをもって「地位利用」か不明です。これでは、大学教授が授業で憲法の重要性さえ教えられないことになってしまいます。
また、投票のハードルを下げて最低限の賛成で改憲案が通るようにするという意図が見え見えです。与党案は、最低投票率を設けていませんから、どんなに低い投票率でも成立するというのです。
これら改憲手続き法案は、いま審議されている教育基本法改悪法案、米軍再編、共謀罪なども一体のものです。法案は、単なる形式的手続きではありません。憲法9条を変えて戦争のできる国にしようとするものです。絶対に認めるわけにはいきません。
≪毎日の奮戦記はこちらから≫
【2006.06.02】●「共謀罪」緊迫!教基法改悪を止めよう全国集会
→ http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/data1/060602-212721.html
【2006.06.01】●改憲手続法案の質疑が衆院本会議で行われました
→ http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/data1/060601-192749.html
【2006.05.31】●国民大運動実行委員会の緊急国会集会であいさつ
→ http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/data1/060531-132657.html
【2006.05.30】●自公と民主の「改憲手続き法案」の本会議質疑決まる
→ http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/data1/060530-191354.html
【2006.05.29】●大手銀行が6グループとも過去最高の利益を計上!
→ http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/data1/060529-164538.html
【2006.05.28】●福田康夫氏も“消費税引き上げ不可避論者”であった
→ http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/data1/060528-222508.html
【2006.05.27】●雨のなか国民大集会に参加し、パレードを激励しました
→ http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/data1/060527-234127.html
◎「憲昭eたより」のバックナンバーはこちらでご覧いただけます。
→ http://www.sasaki-kensho.jp/mm/article/back_index.html
◎「憲昭eたより」の次号は、6月9日(金)発行予定です。
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