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メールマガジンバックナンバー

第317号6月12日 鳩山邦夫総務大臣が辞任!

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  日本共産党 衆議院議員 佐々木憲昭の
 *--*--*--* 憲 昭 e た よ り *--*--*--* 2009/6/12 第317号
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 ◇◆本人がつづる今週の一言◆◇

 メルマガ読者の皆さん、こんばんは。佐々木憲昭です。

 梅雨に入りました。……ジメジメした鬱陶しい季節になりますが、皆さんはどのように過ごしていますか? この季節の雨は、農作物の成長のためにも、水不足をまねかないためにも欠かせん。紫陽花(あじさい)や花菖蒲(しょうぶ)なども咲いていますので、梅雨とは、うまく付き合っていく姿勢が必要なのかも知れませんね。

 今日、日本郵政の社長人事をめぐって、鳩山邦夫総務大臣が辞任しました。──鳩山大臣は辞表提出後、首相官邸で記者団に「正しいことが通用しないなら潔く去る」と語ったそうです。これは、麻生内閣にとって大きな痛手になることでしょう。
 振り返ってみると、小泉純一郎総理によっておこなわれた4年前の真夏の郵政解散・総選挙(8月8日解散・9月11日投票)で、与党は3分の2の圧倒的多数を獲得しました。その後、「構造改革」路線にたいする国民の怒りが噴出し、自民党は参議院で敗北、安倍・福田両総裁が政権を投げ出すという異常な事態が発生しました。その後、政権を引き継いだ麻生内閣のもとでは、「構造改革」路線からの転換をはかることができませんでした。
 今回の鳩山大臣の辞任騒動は、その矛盾のあらわれです。背後に、日本郵政社長を後押しする財界の圧力も働いていたに違いありません。
 郵政民営化によって、国民の財産を切り売りし、財界との癒着、国民向けサービスの低下を招きました。いま求められているのは、郵政民営化路線の根本転換をはかることです。

 さて、議事堂のなかでは、解散・総選挙に向け条件整備する方向で議会運営が行われ、自民党と民主党が走りはじめています。今週は、改憲原案の審査権限を持つ憲法審査会規程が採決されました。私たちは、断固反対の論陣を張りました。国民は改憲を求めておらず、憲法審査会規程を制定する必要はまったくないからです。民主党は、「いずれ必要だが、いまはタイミングが悪い」という理由で反対しました。
 来週に入ると、まず15日(月曜)に4つの臓器移植法案をどう処理するか、核廃絶決議案をどうするか、議院運営委員会で議論します。また来週中には、海賊対処法案、基礎年金法案などを衆議院で3分の2の多数で再議決するという動きになっています。与党に言わせれば「滞貨一掃」ということになるのでしょうが、悪法をいとも簡単に通す姿勢に怒りを覚えます。

 いよいよ、解散・総選挙が目の前に迫ってきました。残り案件の採決が強行されて来週を過ぎると、再来週(22日の週)から「重要法案」がなくなってしまいます。
 麻生内閣は、総務大臣の辞任を受けて、内閣改造をするのか、7月上旬に解散するのか。いよいよ、ぎりぎりの選択を迫られ、解散は秒読み段階になってきました。……ともかく、全力を尽くすしかありません。

 ◇◆今週の「奮戦記」より◆◇

 衆院本会議で臓器移植改正4法案の「中間報告」―日本共産党は質疑続行求める
               (6月9日付「奮戦記」より)

 衆議院本会議で、議員有志が提出している臓器移植法改正案4案について、衆院厚生労働委員会の田村委員長による「中間報告」を行いました。このやり方は、厚労委員会で審議がつくされていないのに、議論を打ち切るものであり、「中間報告」を求めたあと、本会議で採決に持ち込むという無責任なものです。日本共産党と社民党が「中間報告」を行うことに反対しました。
 本会議で「中間報告」をした田村厚労委員長は、改正4案の提出経過や主な内容を説明し「今国会で何らかの結論を出すことが議員に与えられた責務だ」とする一方、各議員に「慎重な判断」を求めました。続いて、A、B、C、D案のそれぞれに提出者からも説明と意見表明が行われました。
この本会議に先立つ議院運営委員会で、私は「中間報告」に反対する意見表明をしました。――脳死臓器移植によってしか命を救うことが困難な疾患をかかえる患者を救う道をひらくことはたいへん重要な課題です。移植をまちのぞむ子どもたちをなんとかすくう道をひらきたいと、私も思います。しかし、臓器移植法は、人の生死に関わるきわめて重大な法律です。したがって、その改正は、十分な審議をつくし、正確な医学的知見を共通認識にし、問題点を解明し、国民的な議論をつくして、合意を形成する努力が必要です。
ところが「厚生労働委員会では決められない」などといって、その審議を打切って、本会議に中間報告をもとめ、本会議で採決してしまうというのは、きわめて無責任だといわねばなりません。こういうやりかたは、臓器移植に対する国民の理解や前向きの認識を築いていくうえでマイナスに作用することにもなりかねません。

≪毎日の奮戦記はこちらから≫
【09.06.12】総務大臣辞任──郵政民営化路線こそ見直せ!
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/090612-220252.html
【09.06.11】憲法審査会規程の採決を与党が衆院本会議で強行――野党は反対
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/090611-200027.html
【09.06.10】憲法審査会の始動を許さない――憲法改悪反対共同センター緊急集会
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/090610-202754.html
【09.06.09】衆院本会議で臓器移植改正4法案の「中間報告」―日本共産党は質疑続行求める
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/090609-162756.html
【09.06.08】議運委理事会――明日の本会議で臓器移植法案の「中間報告」を強行
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/090608-215720.html
【09.06.07】愛商連第61回定期総会であいさつ、名古屋市栄で街頭から訴え
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/090607-231504.html
【09.06.06】臓器移植法案──これで審議を終わらせるべきではない
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/090606-214539.html

◎「憲昭eたより」のバックナンバーはこちらでご覧いただけます。
 → http://www.sasaki-kensho.jp/magazine/

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