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メールマガジンバックナンバー

第366号☆2月28日 衆議院予算委員会の最終盤を迎え…

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  日本共産党 衆議院議員 佐々木憲昭の
 *--*--*--* 憲 昭 e た よ り *--*--*--* 2010/2/28 第366号
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 ◇◆本人がつづる今週の一言◆◇

 メルマガ読者の皆さん、こんにちは。佐々木憲昭です。

 暖かくなって雨が降ったと思ったら、今度は地球の反対側のチリ地震のため大きな津波が日本に押し寄せるなど、落ち着かない状況となっています。
 私は、50年前の1960年(昭和35年)のとき、日本で140人以上の死者・行方不明者を出したチリ大地震津波を北海道で体験しました。中学生のときでした。記憶が鮮明なのは、海の水が遠くまで退いていって、しばらくするとヒタヒタと水位が上がり川が逆流したことです。私の家は、その川のほとりにありましたから、川の水位が上がるのを不安な気持ちで見ておりました。床の上までは浸水しませんでしたが、そのうち、ザーッとその水が退くにともなって、すべてのものが流される事態となったのです。私の家は、大きな被害はありませんでしたが、少し離れた別の川の近くの家が流されたり倒壊するなど大きな被害を受けました。――それにしても、自然の力は恐ろしいものです。

 国会では、衆議院予算委員会の最終盤を迎えています。特に、この1週間は与野党攻防のヤマ場となりました。
 月曜日(22日)には、断続的に衆議院議院運営委員会の理事会が開かれました。野党側は、火曜日(23日)の本会議議題である「子ども手当法」案は、民主党が選挙の際に掲げた“目玉”政策だから、鳩山総理大臣の出席のもとでおこなう「重要広範議案」とすべきだと主張しました。しかし民主党は、野党要求を拒否して硬直的な態度をとり、火曜日の本会議を議運委員長が職権で一方的に本会議立てを決めてしまったのです。
 なぜ、総理の答弁が得られないのか、どう考えても理由が見あたりません。――鳩山総理が、母親から毎月1500万円、一日にすると50万円もの「子ども手当」を受け取っていたから、とても恥ずかしくて答弁できないのではないか、などとささやかれています。……
 これに単純反発した自民党は、火曜日(23日)からボイコット戦術をとり、理事会にも本会議にも、いっさい姿を見せなくなりました。自民党以外の野党、つまり日本共産党、公明党などは、本会議に出席して子ども手当法案の審議に参加しました。

 火曜日の本会議では、鳩山総理は“答弁席”ではなく、議場内の自分の席に座って他の議員と談笑している姿をみせていました。出てくるなら答弁席に座るべきです。私たちは「座る席が違う。壇上の席に座って答弁すべきだ」とヤジったのですが……。
 国会でよく使われる言葉。……審議拒否(ボイコット)を「寝る」と言い、ボイコットをやめて審議に参加することを「起きる」といいます。――変な言葉ですが、なんとなく分かりますね。さて、自民党が「起きあがる」には、それなりの理由が必要です。
 与党・民主党が妥協的な姿勢を示さないので、自民党は、議長不信任案や議運委員長解任決議案を提出し、その趣旨説明と討論・採決に出席するというかたちで「起きる」ことにしたのです。――これでは、不信任案や解任決議案を、その手段としてもてあそぶものでしかありません。あまりにも不真面目な扱い方です。そのため、私たちは自民党の提案には「賛成できない。反対だ」という態度を取りました。

 自民党はその後、審議に復帰すると思っていましたが、出たり入ったり。何を考えているのか、さっぱり方針が分かりません。
 そのあおりで、予算委員会の審議が影響を受け、いつもこの時期におこなわれている予算委員会の分科会が、大幅にずれ込むことになりました。私は、「奮戦記」でも紹介したように、木曜日の夜10時半から11時まで質問することになりました。――振り返ると、私が国会に来て初めての質問(1997年2月)は、大蔵委員会で、夜10時からでした。当時は、平気で「夜なべ」をしていたのです。最近の財務金融委員会では、「夜なべはやめよう」ということになっていました。しばらくのあいだは、委員会での夜の質問はほとんどなかったのです(本会議は別として)。

 こうして私は、木曜日の夜、金曜日の午前、午後と3回連続で、予算委員会と財金委員会での質問が続きました。しかも、明日の月曜日と火曜日も質問です。――まさに連日の質問漬けとでも言う状況が続いています。
 では、明日の質問に備えて、これから準備に入ります。読者の皆さん、また来週!

 ◇◆今週の「奮戦記」より◆

 御望山にトンネルを掘るルートはやめよ!
               (2月25日付「奮戦記」より) 

 午後10時30分から11時にかけ、予算委員会の第8分科会で、前原誠司国土交通大臣に質問しました。
 私がとりあげたのは、東海環状自動車道・岐阜市御望山(ごもやま)ルートの問題についてです。同ルートは、過去何回も崩壊を繰り返し、岐阜県からも「危険区域」に指定されている御望山の山中にトンネルを掘り、高規格幹線道路を建設するものです。
 私は、国・専門家・地域住民の三者で構成する御望山調査検討会が、「安全性は確認できない」と満場一致で結論を出しているにも関わらず、国が強引に推進していることを批判しました。その推進の「根拠」としている住民アンケートが、国が意図しているルートが最も安全であるかのような誘導的な内容であることを指摘し、誰が作成したのかをただしました。金井道夫道路局長は「国交省の出先機関が作成した」と、事実上、アンケートに客観性がないことを認めました。
 また、地域別の集計が未公開であるため各地域の意見が正確に反映していない点を追及しました。これにたいして前原誠司国交大臣は、「地区別にまとめて提出する」ことを確約しました。私は、「検討会」に参加した専門家の意見も聞かずに国交省が独自に再調査を行ったことは税金の無駄遣いであると改めて批判しました。
 金井道路局長は、ボーリング調査のためコンサルタント会社への委託費として約1億4000万円も税金を使ったことを明らかにしました。

≪毎日の奮戦記はこちらから≫
【10.02.27】低所得者への手厚い給付や証券税制の是正を主張――参考人質疑
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/100227-213525.html
【10.02.26】子ども手当・全額支給でも増税世帯――財務省認める
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/100226-180321.html
【10.02.25】御望山にトンネルを掘るルートはやめよ!
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/100225-113916.html
【10.02.24】証券優遇税制の是正――「問題意識は共通」と財務副大臣答弁
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/100224-222903.html
【10.02.23】税金は、どこからどのように集めるべきか
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/100223-234940.html
【10.02.22】与党が明日の本会議開催を議運委員長の職権で決める
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/100222-221611.html
【10.02.21】消費税は増税議論の対象にすべきではない
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/100221-175816.html
【10.02.20】自主共済・互助会の存続へ今国会で法整備―金融大臣が明言
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/100220-221100.html

◎「憲昭eたより」のバックナンバーはこちらでご覧いただけます。
 → http://www.sasaki-kensho.jp/magazine/

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