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メールマガジンバックナンバー

第400号☆11月28日 来年向けて政治の行方はますます不透明に

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  日本共産党 衆議院議員 佐々木憲昭の
 *--*--*--* 憲 昭 e た よ り *--*--*--* 2010/11/28 第400号
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 ◇◆本人がつづる今週の一言◆◇ 

 メルマガ読者の皆さん、こんにちは。佐々木憲昭です。

 国会議事堂のまわりのイチョウの葉が、ハラハラと散り始めました。金色の絨毯が敷き詰められたような感じになってきました。黄色い葉で覆われた歩道は、歩行者が滑ると危ないためか、お掃除をされる方々がきれいに掃き清めています。
 ――ところで、コウヨウは「紅葉」と書きます。でも、イチョウは黄色ですから紅葉と書くのは、どうもしっくりこないと思っていました。最近気がついたのですが、黄葉と書いても、読み方は「コウヨウ」なんですね。それなら、モミジは「紅葉」、イチョウは「黄葉」。こう書いて、両方ともコウヨウと読めばいいわけです。な〜んだ、こんな当たり前のことに、いまさら気がつくなんて……。(^^;)

 さて、議事堂のなかはどうでしょう。一昨日の夜中には、補正予算案と問責決議を巡って、たいへん緊迫しました。2010年度補正予算案は、参議院本会議で野党の反対多数で否決されました。ただし、衆議院では、与党の賛成多数で可決しているため、それぞれの院から代表者を出して両院協議会が行われることになりました。
 衆議院からは賛成した会派から、参議院からは反対した会派から、それぞれ協議員が選出されるのです。しかし両院の代表者が協議しても成案が得られなかったため、憲法60条2項の規定によって衆議院の議決が「国会の議決」とされ、補正予算は成立しました。衆院と参院が「ねじれ」ているのですから、このようなことは来年度予算案でも繰り返されることになるでしょう。
 問題なのは、予算関連法案が参議院で否決され成立しないことがありうることです。今回の補正予算のばあい、関連する地方交付税法に公明党が賛成しましたので成立しました。しかし、本予算案となると話は別です。さまざまな関連法案が否決されて成立しないばあい、予算の執行に支障が生じることになるでしょう。――来年の通常国会に向けて、政治の行方はますます不透明になりつつあるのです。

 参院では、自民党が仙谷官房長官と馬淵国交大臣に対し、「中国漁船衝突事件の対応が不適切」などを理由に、問責決議案を提出(仙谷長官問責はみんなの党と共同提案)しました。夜中の12時を回るような深夜の参院本会議で、自民、公明、日本共産党など社民党を除く野党の賛成多数でこの問責決議案は可決されたのです。
 日本共産党は、自民党などがあげている問責の理由については、全面的に同意するわけではありません。しかし、菅内閣の進める政治は、財界いいなりの法人税減税や、日米合意にもとづく沖縄への新基地押し付けなどにみられるように、内政でも外交でも到底容認できるものではありません。そのような内閣の要(かなめ)にあたる官房長官や閣僚の信任について是非を問われたときには、信任するわけにいきません。そういう立場からこの問責決議に賛成の態度をとりました。

 尖閣列島の事件、北朝鮮による韓国の延坪島砲撃事件など、日本を巡るアジアの情勢は緊迫の度を高めつつあります。――このようなとき、いたずらに軍事的緊張を煽るのではなく、憲法九条に基づいた、冷静な自主・平和外交を進めることこそ求められています。

 ◇◆今週の「奮戦記」より◆

 「選挙啓発」切り捨てる事業仕分け。平成大合併で地方議員4割減
                    (「奮戦記」11月26日付より)

 倫理選挙特別委員会で、私は、民主党政権が行う事業仕分けで選挙にかかわる啓発事業などが切り捨てられているとただしました。総務省の逢坂誠二政務官は、事業仕分けの議論について「極めて乱暴だ」との認識を示しました。
 私が取り上げたのは、明るい選挙推進強化に選挙の啓発活動を委託する「明るい選挙推進費」です。昨年の仕分けで「歴史的役割を終えた」として廃止と判定され、今月15日の再仕分けでも改めて廃止の「確実な実施」とされました。私は、「いきなり廃止というのは目的に合致しているのか。効果測定が難しいというが、啓発の効果を数値で示すのはもともと困難だ」と指摘しました。
 逢坂政務官は「数値で示せないから効果がないものだというのは極めて乱暴だ。こういう啓発は不断の取り組みが大事だ」と述べました。私は「議会の中で審議するのが本来の姿であり、与党・内閣の中で調整したうえで国会に提出し、議会がチェックするという機能を果たすべきだ」とのべ、「いまの(事業仕分けの)あり方に疑問を持っている」と批判しました。
 片山善博総務大臣は、「おっしゃることに違和感はない。内閣が連帯して国会に責任を負っている」と答弁しました。

≪毎日の奮戦記はこちらから≫
【10.11.27】補正予算案は参議院で否決。官房長官と国交大臣の問責可決
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/101127-223647.html
【10.11.26】「選挙啓発」切り捨てる事業仕分け。平成大合併で地方議員4割減
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/101126-160112.html
【10.11.25】名古屋市議会の解散請求署名――必要数に届かず
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/101125-223328.html
【10.11.24】北朝鮮による韓国・延坪島への砲撃について
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/101124-170602.html
【10.11.23】日本共産党名古屋市議団が議会改革の提言を発表
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/101123-225354.html
【10.11.22】柳田法務大臣が辞任――これで発言の責任をとったと言えるか?
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/101122-180102.html

◎「憲昭eたより」のバックナンバーはこちらでご覧いただけます。
 → http://www.sasaki-kensho.jp/magazine/

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