メールマガジンバックナンバー
第465号☆4月1日 連立与党内の激しい対立・抗争…
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日本共産党 衆議院議員 佐々木憲昭の
*--*--*--* 憲 昭 e た よ り *--*--*--* 2012/4/1 第465号
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◇◆本人がつづる今週の一言◆◇
メルマガ読者の皆さん、こんばんは。佐々木憲昭です。
今日から4月、桜の花が咲き始め各地の“さくら祭り”も、着々と準備が進んでいるようようです。来週の土日には満開になるでしょうか。……うららかな春ですね。
ところが、外とは違って、国会議事堂の中には冷え冷えとした、そして張りつめた空気が広がっています。野田内閣が、3月30日、消費増税法案を閣議決定し衆院に提出し、これをめぐって政権与党の内部で大きな混乱と亀裂が生じているからです。
消費税増税法案の閣議決定をめぐって、民主党と連立を組んでいる国民新党の亀井静香代表は、野田総理に対して連立政権からの離脱を伝えました。しかし、同じ党の自見金融・郵政改革担当大臣は、それに反して法案の閣議決定に署名し、下地幹事長は「連立維持」を主張しています。完全にバラバラです。国民新党は誰が見ても決定的な分裂状態となり、修復はもはや不可能のようです。
それだけではありません。民主党の内部では、小沢一郎元代表に近い黄川田徹総務副大臣など4人が、30日の夜、消費税増税の閣議決定に抗議して辞表を提出しました。また元代表に近い10人以上の人々も、その夜、党の役職の辞表を提出しました。消費税増税をめぐる「党内対立は決定的になった」と報道されています。
このような連立与党内の激しい対立・抗争は、消費税増税反対の根強い世論の反映があることは明らかです。――消費税増税で“猪突猛進”してきた野田総理は、このままでは行き詰まることになります。しかし、これで消費税増税は頓挫すると見るのは、あまりにも単純なとらえ方でしょう。
この野田内閣の“影の応援団”となっているのが、自民党だからです。マニフェストに「消費税10%」を掲げたのが自民党でした。そして、野田総理の最後のよりどころが、この自民党の増税路線なのです。野田総理が「野党との対話」や談合による「法案の修正」に言及していることは、そのことを示しています。
じっさい、今日、自民党の石原幹事長は、奈良市内の講演で、「野田首相が『小沢元代表を切る。解散を大体いつやるから協力してください』と言い、輿石幹事長が『首相がそこまで言うなら党内をまとめる』と約束すれば、自民党が消費税法案に賛成して成立するという芽が出てくるのではないか」と述べています。
危険なのは、この流れです。――さっそく、岡田副総理はNHK番組で、「衆院段階で、野党の意見も入れて合意形成することが非常に重要だ」と述べ、法案の修正については、衆議院での採決前に積極的に応じる考えを示しました。
まさに、“エールの交換”ではありませんか。――2大政党が消費税増税の方向で共鳴し合っている状況では、これに正面から対決してがんばる政党、日本共産党が伸びなければなりません。力を尽くす決意です。
◇◆今週の「奮戦記」より◆◇
衆院議運理事会で民主党の議員会館使用について議論
(「奮戦記」12.03.28より)
議院運営委員会の理事会で、民主党が議員会館を使用して消費税増税をめぐって連日のように深夜に及ぶ党内論議をしていることについて、野党側からクレームがありました。
民主党は、議員会館の会議室で14日から8回議論をし、28日には午前2時過ぎに及びました。衆議院議員会館運営規則の「会議室の使用」の規程を見ると、「会議室の使用時間は、開会期間中は午前8時から午後8時まで、閉会中は午前8時30分から午後7時までとする」としています。
民主党の使い方はこの規程に違反しており、警備の職員などが長い時間拘束されるため、野党は「未明までの会議は、いかがなものか」と指摘しました。
これについて、民主党から「ごもっともだが、民主党本部には大勢の議員が入るスペースがない。各党が会議に使える『政党会館』をつくるよう検討してはどうか」と発言がありました。――私は、「政党助成金を税金から受け取り、税金で政党会館をつくる。そのうえ国民に消費税増税を押しつけるなどとんでもない。絶対反対だ」と述べました。
≪日々の奮戦記はこちらから≫
【12.03.31】愛知弁護士後援会、学者研究者の会で「提言」の講演
→ http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/120331-093901.html
【12.03.30】野田内閣が消費税増税法案の閣議決定を強行
→ http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/120330-224518.html
【12.03.28】衆院議運理事会で民主党の議員会館使用について議論
→ http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/120328-123453.html
【12.03.27】財金委でAIJの参考人質疑――社長、虚偽報告認める
→ http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/120327-111338.html
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