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第556号☆5月19日 国会は、安倍内閣の暴風で荒れて…
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日本共産党 衆議院議員 佐々木憲昭の
*--*--*--* 憲 昭 e た よ り *--*--*--* 2014/5/19 第556号
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◇◆本人がつづる今週の一言◆◇
皆さん、こんにちは。佐々木憲昭です。
このところ、さわやかな日々が続いていますが、どのようにお過ごしでしょうか。
国会はといえば、安倍内閣の暴風で荒れています。――医療・介護総合改悪法案の衆議院での強行、集団的自衛権容認への動き、消費税増税のうえ大企業に法人税減税をばらまくなど……。安倍内閣は、平和も暮らしも根こそぎ脅かす方向をいっそう強めているというのが実感です。
トヨタ自動車の豊田章男社長は、決算会見で「社長になってから国内で一度も税金を払っていない」と述べました(5月8日)。
そのトヨタが、「新聞広告」で、4月からの消費税増税について「節約」は実は生活を豊かにするのだと気がつけば、増税もまた楽しからずやだ」などと述べています。自分は税金を払わず、庶民いじめの増税を「楽しからずや」だなどと平気で言う。――庶民感情を逆撫でするようなものではないでしょうか。
自民党と公明党が、先週強行した医療・介護総合改悪法案は、19本の法案をひとまとめにした一括法案です。ほんらいなら、別々にじっくりと審議すべきものですが、厚生労働委員会ではこれをわずか6回(実質4回)、39時間(実質28時間)しか質疑をしませんでした。これほど多くの法案をひとまとめにした不当性、審議時間の短さ、与野党の合意なく採決を強行したことに、すべての野党が抗議しました。
衆院本会議場では、日本共産党を代表して高橋千鶴子議員が堂々の反対討論をおこないました。そのとき、自民・公明の席からはヤジひとつなく、めずらしく静まりかえって聞いていました。
集団的自衛権については、安倍総理大臣が設置した有識者懇談会が、先週、それを容認するよう求める報告書を提出したことも重大です。
安倍総理はこれを受けて記者会見し、集団的自衛権の行使容認に向け政府としての検討の進め方の「基本的方向性」を示し、与党側に調整を急ぐよう要請しました。
私たちは、解釈改憲であれ明文改憲であれ、憲法9条を否定することは絶対に容認することはできません。
元衆議院議員の東中光雄さんが『国会論戦 新ガイドラインと日本国憲法』(2000年)でこう述べていました。
――「私は、戦中派。道理のとおらない時代に生きてきて、痛切に思うのは『平和』の大切さです。
『平和』は、戦争をしないというだけでなく、争いごとを力によって解決することのないような社会をつくり、人が人らしく生きることを保障するものです。これが日本国憲法の平和の理念です。私は、この30年、そんな目線で平和と民主主義を問いつづけてきました。
いまの日本の政治、どうでしょうか。
あまりにも道理のとおらない、数を頼んで押し通す理不尽な政治がまかりとおっています。そのうえ日本の政治の基本である憲法までかえようとしています。国のゆくえに危うさを感じるのは私だけでしょうか。」
この問いかけは、まさにいま、私たちに語りかけているようです。
衆議院議員の赤嶺政賢さんは、「国策をあやまった戦争への反省と不戦の誓いが日本国憲法の平和主義の背景だ」と指摘し、沖縄県糸満市の「沖縄県平和記念資料館」の展示室の出口につぎのような「結びの言葉」が掲げられていることを紹介しています(「しんぶん赤旗」九州版「水曜随想」より)。
――沖縄戦の実相にふれるたびに
戦争というものは
これほど残忍で これほど汚辱にまみれたものはない
と思うのです
この なまなましい体験の前では
いかなる人でも
戦争を肯定し美化することは できないはずです
戦争をおこすのは たしかに 人間です
しかし それ以上に
戦争を許さない努力のできるのも
私たち 人間 ではないでしょうか
戦後このかた 私たちは
あらゆる戦争を憎み
平和な島を建設せねば と思い続けてきました
これが
あまりにも大きすぎた代償を払って得た
ゆずることのできない
私たちの信条なのです――
私たちが、過去の侵略戦争で犠牲になった多くの人々に思いを馳せ、心の底から真摯に受け止めなければならない重い「言葉」ではないでしょうか。
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