奮戦記
【07.09.17】投票権のない国民に“街頭宣伝”する意味はどこにある?!
自民党総裁選に立候補した福田康夫元官房長官と麻生太郎幹事長は、今日も大阪市内などで“舌戦を展開”したそうです。
しかし考えてみると、自民党の党首を選ぶ総裁選挙は自民党の内部の選挙です。街頭宣伝は、どのような意味があるというのでしょう。
自分たちの主張を国民に理解してもらおうというなら、具体的に二人の政策の違いを説明していただきたい。
いま、聞いているところでは、あまり違いがないようですね。
総裁候補の二人とも、弱肉強食の「構造改革」路線を「引き継ぐ」ことを明らかにしています。
消費税の増税についても、否定していません。
福田氏は、2009年度の基礎年金国庫負担率引き上げにともなう財源について「消費税を含めた手段を考える必要がある」と述べ、消費税率見直しを検討する考えを示しました。
麻生氏も、「福祉目的税みたいな形での値上げをしてもやむをえない」と述べています。
テロ特措法の延長問題について、福田氏は、給油は「対外公約」との認識を示し「ぜひご理解をたまわらなければいけない」と述べました。
麻生氏も、給油活動に「参加をし、責任を果たしていく義務がある」と強調しています。
これでは、総裁選の二人の候補者の違いは分かりません。違うのはアピールの仕方や靖国神社参拝問題ぐらいでしょうか。
いま、求められているのは、行き詰まっている「構造改革」路線を根本的に転換し、大企業の利益第一主義から国民の暮らしを応援する政治を実現することです。
また、消費税増税計画を中止することです。
さらに、憲法9条をきちんと守りインド洋に派兵された自衛隊を引き揚げることではないでしょうか。
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