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奮戦記

【08.07.27】低下する労働者の満足度──今年の『労働経済白書』で分析

   今日のTBSテレビ「サンデーモーニング」は、小林多喜二の『蟹工船』を紹介し、2008年版『労働経済の分析(労働経済白書)』について議論するという内容でした。

 『白書』のなかで、労働者の満足感が低下していることが明らかにされています。
 その要因としてあげているのは、企業が1990年代から人件費の抑制を優先して正社員を減らし、非正規雇用を増大させたことです。
 そのうえで、「成果主義賃金の見直し」や「正社員化への支援」を求めています。

   非正規化と成果主義賃金がすすむもとで労働意欲を分析してたのは、『労働経済白書』としては初めてのことだそうです。

 『白書』は内閣府の「国民生活選好度調査」をもとに、「雇用の安定」について「満足」と答えた人の割合が78年の33%から05年には14.8%に減った、と指摘しています。
 「仕事のやりがい」は、30.5%から16.6%に、「収入の増加」も23.7%から6.2%に低下しています。

   正社員の仕事がないためパート以外の非正規で働いている人の割合は、2001年の38%から2006年の44%に上昇し、正社員に比べ相対的に仕事への満足感が低いと強調しています。

 そのうえで、「正社員になれない就業者の不安や不満が高まっている。非正規雇用はコスト削減には有効でも、職業能力を高めず、労働生産性向上にはマイナス」と指摘しています。

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