奮戦記
【14.04.30】物価が上がるのが本当に良いことなのか
今日のニュースによると、日銀は物価の先行きについて「見通し期間の中盤頃に、『物価安定の目標』である2%程度に達する可能性が高い」との見方を示したそうです。私は、物価が上がるのが本当に良いことなのか?と思いました。
日銀のレポート「経済・物価情勢の展望」で、消費税率引き上げの影響を除いた消費者物価の上昇率は、2014年度が1.3%、2015年度が1.9%、2016年度が2.1%と予測しています。単純計算すれば、昨年に比べて2年後には消費者物価が5.3%も上昇することになり、消費税を考慮すれば物価は7.3%上昇します(消費税が10%になれば8〜9%の上昇率になる)。
この間、賃金がそれ以上に上昇する見通しがあるでしょうか?年金はこれから上がるでしょうか?10%近くも上がることなど、考えられないでしょう。「物価安定目標」が達成されたとしても、その分、生活水準が下がるだけです。
「物価が上がった上がった」と喜んでいるのは、庶民の厳しい家計が眼中にない安倍総理と黒田総裁だけでしょう。