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第146号☆2月10日 今週は予算委員会で小泉総理に質問しました。
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日本共産党 衆議院議員 佐々木憲昭の
゜*;・'゜★ 憲 昭 e た よ り ★:・'゜:*:・' 2006/2/10 第146号
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◇◆秘書が語る"今週の憲昭さん"◆◇
メルマガ読者の皆さん、こんばんは。秘書の山本です。
今週から、予算委員会は本予算の審議が始まり、月・火・水曜には小泉総理に質問する基本的総括が行われました。7日(火曜)には憲昭さんが質問にたち、非正規雇用の問題と防衛施設庁の談合問題をとりあげました。NHKの中継もあったので、みていただいた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
談合問題の方は、防衛施設庁が、なかなか資料を出さず、本当に苦労しました。防衛施設庁の資料をもとにパネルをつくったのですが、実は、あのパネル、出来上がったのは質問が始まる15分前! なんとか間に合ったのですが、いや〜焦りました。
そして、非正規雇用の問題の方ですが、この問題を取り上げたことで、たくさんの方から感謝や激励のメールをいただきました。その一部は、昨日と今日の奮戦記に紹介されていますので、ご覧ください。
非正規雇用の問題でいろいろ調査をしてみると、派遣や請負の方々の働かせられ方は、本当にひどいものです。
「違法である偽装請負を告発したら、解雇された」
「3年以上同じ仕事していれば社員にする法律を逆手に3年に近付いたら契約解除が行わている」
「正社員と同じ仕事をしていても、給料は3分の1」
「3ヶ月の短期雇用で、入社以来8年間で26回更新し、8年間時給が1円も上がっていない」
「派遣で働いていると、いつ首を切られるかわからなくて不安」
「派遣だからと差別的な発言をされ悲しい」……。
非正規雇用での給与が低い事は、川崎厚生労働大臣も認めました。東京労働局の調査によると派遣・請負会社の8割が違反行為を行っており、派遣や請負で働いている方々が「無法地帯」におかれているのです。
憲昭さんは、違法行為が横行する理由を、罰則がないため野放しになっていること、人材業者の売り込み競争とともに受け入れる側の大企業の問題だと指摘しています。
企業の規模が大きくなればなるだけ、派遣や請負などの労働者を多く使っています。しかも、企業が請負労働者を活用するのは、東京労働局の調査によると「経費が格安なため」「雇用管理の負担が軽減されるため」「雇用調整が容易なため」と言っています。リストラをすすめて、低賃金で、必要なときだけ人数を確保できる非正規社員に置き換え、大企業はこの数年でバブルの時期の約2倍の儲けをあげているのです。
憲昭さんは、正社員から非正社員への置き換えを加速させ、労働環境を無法状態化したのは、これまで政府がすすめてきた労働分野の規制緩和だと追及しました。
川崎厚生労働大臣は、「だんだん正規雇用が増えていくような対策をうっていかなければならない」と答えています。その一方で、ハローワークによるこの1年の調査では、「正社員の就職が増えている」といいます。非正規社員が正社員になかなかなれないというのは、政府の統計でも明らかです。それに、ほんの少し正社員の就職が増えたといっても、若者の3分の1が非正規社員であることに大差はありません。非正規社員の方たちは、違法行為が蔓延している無法地帯で働かされています。極論を言ってしまうと、正社員の就職が少し増えたから、それで解決ではないのです。違法行為は、1つでもあったらダメなのです。
しかも、小泉総理は、「政府の政策は正しかった」「柔軟性をもった労働環境を整備してきたからではないかと評価も受けているんですよ」と、悪びれもせず答えました。小泉総理が「評価」を受けているのは、都合よく利用して、大儲けしている大企業からの「評価」であって、働く人たちからの「評価」ではありません。小泉総理は、非正規社員として働いている方たちの悲痛な声にまったく耳を傾けていないのです。
最近、「フリーター漂流」(旬報社)という本が出版されました。これは、昨年2月に放送されたNHKスペシャルを本にしたものです。このなかには、派遣や請負、アルバイトなどをしているフリーター、若者の苦しみや悲しみが書かれています。
「派遣会社から見たら僕は単なる商品だと思う。売ったら最後で、ケアは必要ない。本当にイヤならやめるしかない。でもやめたときに次の仕事が決まっていればいいけど、そんなことはないだろうし、いまの仕事をやめることは厳しいです」
「人間ロボットみたいな感じ。同じ作業しかやらないから1時間もしたら飽きてくるんですよね。完成品をつくってみたいですね」
「私が抜けたときのことを、ふっと考えた。この仕事はだれにでもできるから、私がいなくなっても変わりはいくらでもいるだろうなぁって思って」
「車や家がほしいとかは思いませんけど、いまは将来の安心がほしいですね」
「世間から冷たい目で見られ、将来の不安を抱え、毎日もやもやして生きているフリーターは決して楽ではない」
私自身、大学を卒業するとき、就職難・超氷河期と言われた世代で、「就職できないのは私がダメだからだ」「私は社会から必要とされていないんじゃないか」と苦しんだ1人です。こういう先が見えない不安や、人としてではなくモノとしてしかあつかわれない苦しみが、痛いほどわかるつもりです。だから、小泉総理が「評価を受けている」と答えたのを、拍手も声を出してもいけない傍聴席で聞いていて、思わず「何もわかっていない!」と声にしてしまいました。
労働法制の規制緩和によって、大企業が大儲けしやすいように働く人を「自由」に選択できるようにして、働く人からは「自由」な選択をうばったのです。いま、働く人の3分の1が非正規社員です。非正規社員の方々が無法地帯で働かされているように、正社員の方たちもリストラの中厳しい労働条件で働かされています。働く人たちの環境が、この間、大きく変わってしまっています。
憲昭さんは、この質問の最後に「これまで進めてきた労働法制の規制緩和路線は根本的に転換しないと、日本の将来にとって大変な状況になる」と指摘しました。
その日以後、毎日のように激励のメールが届き、私たちのほうが励まされています。本当にありがとうございます。これからも精一杯頑張ります。
◇◆"連日、本人がつづる"今週の「奮戦記」◆◇
●苦し紛れの「待ち組」?…小泉首相と猪口大臣!
(2月5日付「奮戦記」より)
小泉改革の結果として「勝ち組」と「負け組」の二極化が進んでいるという批判が強まっています。これに対抗するため、小泉首相や猪口少子化相が、突然「待ち組」という言葉を使い始めました。
なんとか風向きを変えたいという思惑らしいのですが、こんな造語で現実をごまかすことはできません。
「待ち組」は、フリーターやニートなど「挑戦しないで様子をうかがう人」を意味するというのです。猪口大臣は、「『負け組』は立派だ。その人たちは戦ったのだから。本当に反省すべきは『待ち組』だ」と述べました。小泉首相も2月2日の内閣メールマガジンで「待ち組」といって「そういう人々も持てる力を存分に発揮し、創意工夫を活かすことができる社会にしなくてはならない」と言いました。
しかし、そんなことで現実はごまかせません。
政府の『労働経済白書』は、「高等学校や大学等を卒業し、就職を迎える若者に対し、十分な雇用機会が与えられていないことから、やむをえず非労働力化している」と書いています。
働く機会を失っているのは、若者の責任ではありません。財界の要望に応えて「構造改革」を進め、就職の機会を奪ってきた小泉内閣自身ではありませんか。
≪毎日の奮戦記はこちらから≫
【2006.02.10】●証人喚問――伊藤公介議員が「やらせてくれ」と!
→ http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/data1/060210-212210.html
【2006.02.09】●予算委員会の審議中断!質問への激励メール続く
→ http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/data1/060209-224411.html
【2006.02.08】●自衛隊基地の工事でも「官製談合」の疑いが濃厚!
→ http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/data1/060208-192234.html
【2006.02.07】●予算委で「非正規雇用」について総理に質問しました
→ http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/data1/060207-232739.html
【2006.02.06】●天下り実態をすべて明らかにせよ!予算理事会協議
→ http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/data1/060206-223638.html
【2006.02.05】●苦し紛れの「待ち組」?…小泉首相と猪口大臣!
→ http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/data1/060205-233631.html
【2006.02.04】●今日も議員会館で来週に向けた質問の準備です
→ http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/data1/060204-223612.html
◎「憲昭eたより」のバックナンバーはこちらでご覧いただけます。
→ http://www.sasaki-kensho.jp/mm/article/back_index.html
◎「憲昭eたより」の次号は、2月17日(金)発行予定です。
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