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第254号☆3月14日 日銀人事の国会同意をめぐって攻防が…

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  日本共産党 衆議院議員 佐々木憲昭の
 *--*--*--* 憲 昭 e た よ り *--*--*--* 2008/3/14 第254号
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◇◆本人がつづる今週の一言◆◇

 メルマガ読者の皆さん、こんばんは。佐々木憲昭です。

 今日は、国会議事堂に久しぶりの雨が降りました。カラカラに乾いていた空気が、少し潤いに満ちた感じになりました。しかし、議事堂のなかでは、この1週間、日銀人事の国会同意をめぐって攻防が繰り返されました。
 
 政府が、19日に任期満了を迎える福井日銀総裁の後任人事について、元財務事務次官の武藤敏郎副総裁を昇格させ、2人の副総裁候補として元日銀理事の白川方明・京都大公共政策大学院教授、伊藤隆敏・東大大学院教授を国会に提示しました。
 それが示されたのは、先週金曜(7日)でした。私は、衆議院議院運営委員会の理事会で、その案を受け取りました。
 国会同意人事については、衆参両院のいずれかの一院で「否決」されたら、国会で「不同意」となります。参議院では水曜(12日)に、衆議院では木曜(13日)に本会議で採決が行われました。その結果、武藤総裁候補と伊藤副総裁候補が、参議院で否決されたため「不同意」となりました。

 それにしても、この間、政府・与党は、自分たちが提案した人事案を、何が何でも飲むよう野党にもとめる威圧的な姿勢には、驚きました。自民党の伊吹幹事長に至っては、政府案を「認めないのは、権力の乱用だ」(3月8日、札幌市で開かれた自民党北海道連大会で)などと開き直ったのです。
 もともと人事案を出すのが政府の役割、それにたいして賛否の態度を明らかにするのが議会の役割です。出してきた案にたいして、議会が賛成したら「OK」で、反対したら「権力の乱用」にあたるという理屈は、絶対に通るものではありません。伊吹幹事長の発言は、「議会は反対するな」ということにつきます。政府の案に、議会が「反対できない」というなら、議会政治はとうてい成り立ちません。そのような威圧的な態度をあらためるべきです。野党が「賛成できる」案を示すことこそ、政府・与党がなすべき対応ではないでしょうか。
 今回の人事案への対応をめぐって、これまでの議会政治にみられなかった新しい前向きの取り組みが生まれました。

 ひとつは、政府が提案した候補者にたいして、議院運営委員会で本人に直接、お話を聞き質疑をおこなったことです。これは、はじめてのことで、3月11日(火曜)におこなわれました。私は、その質疑に参加しました。
そのさいの武藤氏の印象は、5年間日銀で働いたといわれますが、財務事務次官時代の意識はまったく変わっていない、アメリカや財務当局に追従し庶民・家計の痛みへの思いがない、ということでした。
 伊藤隆敏氏についていえば、経済財政諮問会議の民間4議員の1人として、財界代表メンバーとともに弱肉強食の「構造改革」論を推進してきた人物です。財界の代弁者と言うべきでしょう。白川方明氏は、他の2人とは印象が違いますが、これまでの日銀・政府の金融政策への明確な批判的見地を見いだすことができませんでした。

 ふたつは、本会議で賛否についての「討論」がおこなわれたことです。民主党、自民党、日本共産党、社民党の順で登壇し、討論をおこないました。国会同意人事で討論を行うのは、1948年の国家公安委員人事案をめぐる採決以来60年ぶりということです。
 このようなことが、「密室」ではなく国民の前で堂々と行われることは、議会制民主主義にとって必要なことだと思います。――議院運営委員会での質疑、本会議での討論の詳しい内容は、ぜひ「奮戦記」をご覧下さい。

 さて、日銀総裁の国会不同意を受けて、政府与党は来週月曜(17日)にも、別の案を提示する動きとなっています。来週もまた、緊迫した事態が続きそうです。

◇◆今週の「奮戦記」より◆◇

 静岡県浜松市の日本共産党演説会で国政報告をしました
                   (3月9日付「奮戦記」より)

 静岡県浜松市の勤労福祉協会・Uホールで開かれた日本共産党演説会が開かれ、国政報告をしました。
 小黒啓子市議会議員の司会で、最初に地区委員長が開会の挨拶をした後、北島定市議団長が「浜松市議会の特徴と党の果たす役割」についてお話がありました。渡辺真弓市議会議員からは、「しんぶん赤旗の購読、募金、入党の訴え」がおこなわれました。続いて、平賀高成・衆議院比例代表予定候補から、訴えと決意表明がありました。
 最後に、私が今の国会の動きを中心に「国政報告」をおこない、国政で日本共産党が果たしている役割についてお話をしました。特に、参議院予算委員会をめぐる動き、国会論戦の特徴、日銀人事についての動きなどについて報告しました。

≪毎日の奮戦記はこちらから≫
【08.03.14】作家・黒木亮さんと「しんぶん赤旗」(日曜版)で対談をしました
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/080314-145247.html
【08.03.13】衆議院本会議で討論/被爆者との懇談会/重税反対集会
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/080313-191106.html
【08.03.12】日銀総裁・副総裁候補に反対した理由/後期高齢者医療制度の廃止を
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/080312-181306.html
【08.03.11】日銀総裁・副総裁候補の所信表明と質疑がおこなわれました
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/080311-202728.html
【08.03.10】日銀総裁人事――官房長官が「話し合いで事態打開」?
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/080310-195853.html
【08.03.09】静岡県浜松市の日本共産党演説会で国政報告をしました
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/080309-172511.html
【08.03.08】「権力の乱用」と言ったり「密室協議」を呼びかけたり
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/080308-215813.html

◎「憲昭eたより」のバックナンバーはこちらでご覧いただけます。
 → http://www.sasaki-kensho.jp/magazine/

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