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第282号☆10月3日 今週の国会、与野党の激しい攻防が
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日本共産党 衆議院議員 佐々木憲昭の
*--*--*--* 憲 昭 e た よ り *--*--*--* 2008/10/3 第282号
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◇◆本人がつづる今週の一言◆◇
メルマガ読者の皆さん、こんばんは。佐々木憲昭です。
青空が広がって、ほんとうに清々しい日々が続いています。――「10月3日解散」という予想は外れ、多少、先にずれ込むことになりました。来週6日(月)から予算委員会が開かれることが与野党で合意されましたので。……ただ、局面によっては、いつ解散になってもおかしくない情勢が続いています。警戒を怠ってはなりません。
今週の国会では、与野党の激しい攻防がくり広げられました。それは、新しく総理大臣になった麻生さんが9月29日(月)、独特のスタイルで「所信表明」演説をおこなうことから、はじまりました。――麻生さんは、のっけからこう言いました。「かしこくも、御名御璽(ぎょめいぎょじ)をいただき、第92代内閣総理大臣に就任いたしました。わたしの前に、58人の総理が列しておいでです。118年になんなんとする、憲政の大河があります」と。……あまりにも時代がかった表現ですね。ここには、戦前と戦後の区別もまったくありません。天皇主権から国民主権へと根本的に変わったことも念頭にないかのようです。この方の政治的立場がどこにあるかを示すものです。
「所信表明」演説は、全体として、理念もなければ具体策にも乏しい内容でした。そこにあるのは、もっぱら総選挙を過剰に意識し民主党に質問を連発することでした。私は、本会議場で聞いていて、あまりにもひどい内容だと思いました。
「所信表明」演説に対する各党の代表質問は、10月1日(水)からはじまりました。こんどは、自民党の細田幹事長が、麻生さんに輪をかけたような張り切りようで民主党に攻撃をしかけたのです。だいたい、所信表明というのは、これからの政権の運営についての考え方を表明するものであり、質問はその所信をただすのがルールです。ところが、細田さんは何を思ったのか、麻生さんにはほとんど質問せず、野党を激しく批判したのです。これは、所信演説への質問というルールを破壊するようなやり方です。
何度も、本会議場の演壇脇に各党の議運担当者が集まって場内協議がおこなわれ、そのたびに私も、壇上の脇にいかなければなりませんでした。この日は5〜6回、演壇脇に上がって協議しました。
10月2日(木)には、日本共産党の志位和夫委員長が、代表質問に立ちました。財界・大企業いいなり、アメリカべったりを批判した箇所では、自民党のヤジがいちばんひどかったですね。本質を突かれたのが痛いのでしょう。
その前に、公明党の太田代表の質問がありました。太田さんは「現状はこんなに大変だ!」と言えば、野党席から「誰の責任だ」とヤジが飛びます。――現状の深刻さを告発すればするほど、与党である自分の責任に跳ね返ってくるのです。しかも答弁は「検討します」「検討してまいります」というものばかり。……はじめのうちは、公明党席から拍手や声援もあったのですが、次第に拍手もなくシーンと静まりかえってしまいました。私の隣は公明党の議員席ですが、質問から答弁の時間にかけて驚くべきことがおこりました。何と、隣の議員もその隣の議員もコックリ、コックリ……。居眠りを始めたのです。公明党の代表質問は、それほど、魅力のないものだったのでしょうね。
さて、来週には予算委員会が開かれることになりました。少なくとも、衆議院では6日、7日の2日間一巡で質疑がおこなうことだけは決まりました。自民党は「8日に締めくくり総括質疑をおこなって採決したい」と言っています。しかし、野党側は「いまから出口は決められない」と言っています。――今後、与党はどう出るのか。解散はどうなるか。まだまだ緊迫した事態が続きます。
◇◆今週の「奮戦記」より◆◇
野党の政府資料要求に、自民党が圧力かけるなど言語道断
(10月1日付「奮戦記」より)
野党は、今日の議院運営委員会理事会で、自民党が各省庁に対して、野党から資料要求があった場合、事前に自民党国会対策委員会を通すよう圧力をかけていた問題について抗議し、説明を求めました。この問題は、農水省大臣官房総務課が作成した「資料要求への対応について」と題した内部文書で明らかになったものです。
文書によれば「自民党国対から、内閣総務官室を通じて、別紙の通り依頼があった」として、野党から要求のあった資料について「定期的(1日1回程度)国対副委員長(筆頭及び農水担当)へ相談する」と指示しています。「(自)国対からの指示」と書かれた別紙には、「野党からの資料要求等については、各省庁限りの判断で資料を提出することは厳に慎み、自民党国対に予め相談すること」とまで書かれています。
議運理事会で、自民党側は「量が膨大なのでなんらかのルールが必要だ」などと強弁しました。私は、「量が問題なのではなく、与党が資料の中身をチェックすることが問題だ」と主張しました。
農水省作成の文書では、「自民党国対が認めた資料は提出するが、認められなかった資料は『担当課が提出可能なものに修正する』としていることを示し、「与党が都合の悪い資料を腑分けしたり、修正するためのものだ」と厳しく批判しました。野党側は、農水省の文書に出てくる資料要求に応じる際の「手引き」の提出を求めるとともに、問題にかかわった内閣総務官の議運理事会への出席と説明を求めました。
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