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メールマガジンバックナンバー

第313号☆5月15日 今週は、国会に激震が走り…

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  日本共産党 衆議院議員 佐々木憲昭の
 *--*--*--* 憲 昭 e た よ り *--*--*--* 2009/5/15 第313号
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◇◆本人がつづる今週の一言◆◇

 メルマガ読者の皆さん、こんばんは。佐々木憲昭です。

 夏日があったり寒い日があったりで、気温の変化が激しいため、なかなか身体がついていけませんね。皆さんは、いかがお過ごしでしょうか。

 今週は、国会に激震が走りました。民主党の小沢代表が、突然、辞意を表明したからです。辞職は、ある程度予想していたとはいえ、なぜこのタイミングなのか、なぜやめるのか明確ではありません。小沢さんは「政権交代のため」を理由にしています。しかし、ほんとうは“西松建設からの献金問題”で国民から「代表をやめるべきだ」の声が予想外に多かったからではないでしょうか。──誰が考えてもそれが理由なのに、小沢さんは記者会見で「なんらやましいところはない」と、特別に力を込めて開き直ってしまいました。これでは、説明責任を果たさないまま「臭いものにフタをする」という姿勢だ、という批判を免れることはできません。
 本人が説明責任を果たそうとしないなら、民主党として実態の解明にのりだし、真相を明らかにすべきです。しかし、民主党の代表選挙に鳩山さんと岡田さんの二人が立候補していますが、その姿勢がまったく見られないのはどういうことでしょう。

 今日、国会議事堂のなかにいるのは民主党の議員ぐらいで、全体として本会議も委員会もなく、きわめて閑散としています。補正予算案と関連する税制法案は、13日(水)に採決が強行されました。
 民主党、社民党、国民新党の野党3党は、「審議が不十分だ」といいながら、予算委員会も財務金融委員会も、そして本会議までも欠席してしまいました。──日本共産党は、出席して堂々と反対討論を行いました。こうしてこそ、議事録に反対の意思を書き込むことができるからです。欠席するというのは「勇ましい」ようでも、賛否が明らかではなく何の記録も残らないのです。
 財金委では、最初、民主党が委員長席に詰め寄って強行採決に「抗議」をしていましたが、その後、委員会を欠席しました。私は出席し、反対討論をするため発言マイクの前に座っていました。──民主党の議員たちが、私の席に来て「討論を聞けなくて残念だ。頑張ってください」と声をかけて出て行きました。
 Yahoo!ニュースの「書き込み」欄には、「支持しているわけではありませんが、審議に出席してしっかりと自身の意見を表明する共産党には、民主党・社民党・国民新党よりも好感が持てます」とか、「共産党を野党として評価できるのはこういうところ」という声が多数寄せられています。

 この日は朝から晩まで、補正予算案の扱いだけではなく、参議院でのグアム移転協定の否決による衆議院への回付などもありました。そのため衆参の代表が集まる両院協議会を開くなど、さまざまな手続きがありました。民主党は、党首選挙で頭がいっぱいで「心ここにあらず」という感じでした。
 私は、議院運営委員会と財金委員会の二つを掛け持ちしていますので、委員会と理事会のあいだを、あっちに行ったりこっちに行ったり……。歩き回ること、じつに1万歩でした!。
 どんなときでも庶民の立場に立ち、ぶれずに筋を通す。──日本共産党の存在意義は、ここにあります。

 ◇◆今週の「奮戦記」より◆◇

 民主党は、民意を反映する比例選挙をさらに縮小するのか
                       (5月15日付「奮戦記」より)

 民主党の代表選挙が行われていますが、二人の候補者は似たりよったりの政策を掲げているようです。このなかで、たいへん気になるのは、二人とも「衆議院比例定数80削減」という政策を掲げていることです。
 岡田氏は、代表選挙公約のなかで「国会議員の定数一割削減(衆院は比例区の80議席減)」を主張し、鳩山氏は「『友愛社会』の実現を目指して」のなかで「衆議院の比例定数を80削減する」としています。──これは、きわめて危険な発想です。
 いま、衆議院の定数は、300議席が小選挙区、180議席がブロックごとの比例代表で選ばれています。
 小選挙区は、1選挙区で1名しか当選せず、2位以下の候補への投票は、いわゆる「死票」となります。たとえば小選挙区の場合、2005年の総選挙で得票率47.8%の自民党が議席の7割を占め、日本共産党は7.3%の得票率なのに議席はゼロで、大政党に圧倒的に有利な仕組みとなっています。
 これにたいして、比例代表は得票数に応じて議席数が決まります。比例代表は、いまの選挙制度の中では、国民の意思(民意)をもっとも正確に反映している部分です。仮に、衆議院480議席のすべてを比例代表制にすると、自民党は得票率38.2%で183議席、日本共産党は7.3%で35議席となります。
 比例を削減するということは、「民意の反映」よりも、小選挙区で当選しそうな2大政党のどちらかを選ぶことを優先することになります。
 これは、「民意」を切り捨てるものであり、民主主義を否定することにつながるものと言わなければなりません。

≪毎日の奮戦記はこちらから≫
【09.05.15】民主党は、民意を反映する比例選挙をさらに縮小するのか
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/090515-200908.html
【09.05.14】労働者派遣法の抜本改正を求める請願デモを激励
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/090514-215952.html
【09.05.13】補正予算の採決を与党が強行。消費税廃止各界連の要請受けました
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/090513-210000.html
【09.05.12】研究開発減税の大半は大企業向け――消費税減税こそ
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/090512-223111.html
【09.05.11】全建総連から消費税引き上げ・大衆増税反対の要請を受けました
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/090511-235216.html
【09.05.10】「派遣切り」労働者の雇用促進住宅入居─家賃未納でも半年延長可と厚労省回答
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/090510-205657.html

◎「憲昭eたより」のバックナンバーはこちらでご覧いただけます。
 → http://www.sasaki-kensho.jp/magazine/

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