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第320号☆7月5日 自民・民主の「仁義なき政争」に翻弄…

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  日本共産党 衆議院議員 佐々木憲昭の
 *--*--*--* 憲 昭 e た よ り *--*--*--* 2009/7/5 第320号
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 ◇◆本人がつづる今週の一言◆◇

 メルマガ読者のみなさん、こんにちは。佐々木憲昭です。

 このところ、湿度が高く「不快指数」も急上昇です。……不快指数という言葉は、最近、天気予報では使われなくなりましたが、温度や湿度が高くなると増加する数値。――数値が75以上になると半数の人が、80〜85でほぼすべての人が不快を感じ、86を超えるとガマンができなくなるといわれています。
 このところの“政治の不快指数”は、86以上と思われている人が多いのではないでしょうか。――私はこの1週間、衆議院の「政治倫理の確立及び公職選挙法改正に関する特別委員会」(倫選特)で、自民・民主の「仁義なき政争」に翻弄(ほんろう)されました。

 もともと、与党が提案していたのは、昨年末に「公職選挙法改正案」、4月30日に「政党助成法改正案」の2法案。また、民主党は6月1日に提案したのが「政治資金規制法改正案」です。倫選特に関係する法案としては、このほか「永住外国人への地方参政権付与法」と民主党の「公職選挙法改正案」のあわせて5つの法案がが提出されています。

 法案は、国会に提出されたらすぐ審議が始まるかというと決してそうではありません。まずはじめに、議院運営委員会(議運)で、本会議で法案の趣旨説明を行うかどうかを決めます。本会議で「趣旨説明するよう求める」ことを、国会用語で「つるす」とか「つるしをかける」といいます。本会議での提案理由説明を省略して、委員会に法案を付託することを「つるしを下ろす」とか「つるしを解く」という言い方をします。ときには、審議したくない法案を「つるしたまま放置しておく」というやり方をする場合も、戦術としてとられることがあります。
 自民党の馳浩・衆議院議員が「大阪新聞」(2000年3月22日付)に、こんなコメントを掲載していたのを発見しました。――「共産党もしょっちゅうつるしをかけることはある。でも、それには筋の通った理由がある。法案の内容に異論があったり、議会運営の前例や原則がゆがめられそうになったりしたとき。だから、筋道を立てて説得すればつるしを下ろすことに応じてくれるので与党としては対応しやすい。良識的だ(頑固だけど)」と。
 法案の趣旨説明をすることは、国会用語で「お経読み」と言います。また、「本国と相談する」というのは「党国対と相談する」という意味です。こんな言葉が、国会の中では飛び交っていますので、私は、はじめて当選した時、言葉がわからず話についていけませんでした。……たとえば、「本国と相談した上、つるしを下ろして、明日の委員会でお経読みをし、次の日から審議に入る」なんて言われても、一般の人にはさっぱり分かりませんよね。

 さて、話は元に戻りますが。……議運では、10日ほど前に、自民党から「民主党の法案のつるしを解きたい」と提案がありました。対立する政党の法案を「委員会に付託して審議したい」ということを、通常はあまりやりたがらないものです。与党にそう言われた以上、民主党は「歓迎だ」と言わざるをえません。じつは、これが「与党のワナ」だったのです(自民党の目的は鳩山献金追及の場をつくること)。
 民主党の法案を付託された倫選特では、6月29日(月曜)の夜6時半から理事懇談会をひらいて協議しました。与党が、民主党の政治資金規正法改正案の「お経読み」(趣旨説明)と審議を促しました。これにたいして、自分で法案を提案している民主党は、「何か違うところの意思が動いている気がするので持ち返る」といって審議入りに抵抗したのです。なんとも奇妙な事態です。
 私は、「政治とカネの問題は、今国会も噴出した重大問題だ。企業・団体献金そのものの根本問題をきちんと議論したい。議運でも提案したが、民主党の法案、与党法案も全部含めてやってはどうか。充実した審議をすべきだ」と言いました。

 そこで、与党はどうしたか。……民主党が応じないので、今度は、「つるされている」与党提出の法案を、30日(火曜)の議運で、多数決により「つるしを解き」、倫選特に付託したのです。与党は、その日のうちに、委員会での趣旨説明をおこない審議するという荒業(あらわざ)を使いました。
 その日の審議から、民主党はボイコット戦術を使い、委員会にも理事会にも出て来なくなりました。その理由は、与党が鳩山由紀夫民主党代表の「故人献金」の虚偽記載問題を追及する姿勢を示したことに「抗議」するというものでした。
 こうして開かれた倫選特では、さらに異常な事態が生まれました。与党議員にも欠席や離席が目立ち、定足数(委員の過半数)に満たない事態が生まれたのです。質問に立った私は、「定足数に達していないのではないか。委員長、確認してください」というと、委員長がおおあわてて「速記を止めて」と指示し委員会が中断、与党側があわてて議員を呼びにいくという醜態を演じました。私は、「民主党の態度に問題はあるが、与党がちゃんとそろえないと質疑にならない。やる気があるのか」「与党の姿勢は疑わしい」。「真相解明というより、(疑惑を)政争の具にしている」と批判しました。与党席から「切られっぱなしだよ」との声も、もれ聞こえました。

 私は、委員会の質疑で企業・団体献金が財界による「政治買収」の手段である実態を示し、企業・団体献金の即時禁止を求め、政党助成金の廃止を求めました。詳しくは、私のホームページの「奮戦記」と「データベース」、「ムービーブログ」をご覧ください。――ただひとつ、清潔な日本共産党の存在感は、国会のなかでも鮮明です。
 ――先週のメルマガで、「自民党の山崎拓議員」と書いたのは、「自民党の山本拓議員」の誤りでした。訂正してお詫びいたします。

 ◇◆今週の「奮戦記」より◆◇

 “たたかう仲間の交流集会”でパネリストをつとめました
               (7月4日付「奮戦記」より)

 岐阜県労働組合総連合・自由法曹団岐阜支部が主催する「たたかう仲間の交流集会」にパネリストとして招かれ、国会論戦を中心に報告し交流しました。主催者あいさつを笹田参三弁護士がおこなった後、平野竜也氏がコーディネーター・司会をつとめて進行しました。全労連調査局長の伊藤圭一さん、自由法曹団幹事長の鷲見賢一郎さん、それに私がパネリストをつとめ、それぞれ20分の報告を行いました。
 その後、JMIU、建交労、自治労連、全厚生、全労働、青年ユニオン、自由法曹団、サポートセンター結の代表から報告がありました。フロアーからの発言があった後、パネリストの最後の発言があって終わりました。
 日系ブラジル人のポルトガル語での発言もあり、非正規労働者と外国人労働者のたたかいが、労働組合を中心に前進している姿が示され、それを支援する行動も広がっていることが確認され、全体として活気あふれる集会になりました。

≪毎日の奮戦記はこちらから≫
【09.07.04】愛知で国政報告。岐阜でたたかう仲間の交流集会
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/090704-214903.html
【09.07.03】「政党助成金は廃止せよ」と倫選特で質疑。静岡県知事選応援
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/090703-204230.html
【09.07.02】企業・団体献金は国民の権利を侵害する──倫選特で質問
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/090702-220456.html
【09.07.01】倫選特で与党が職権強行。静岡県知事選挙を応援
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/090701-232737.html
【09.06.30】水俣病の全被害者を救済せよ――国会前集会を激励
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/090630-150954.html
【09.06.29】倫選特委の理事懇が開かれ法案質疑について協議
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/090629-210000.html
【09.06.28】静岡県長泉町で演説会、静岡市清水区で街宣
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/090628-223142.html
【09.06.27】労働者派遣法改正──製造業の派遣は全面禁止すべきだ
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/090627-232959.html

◎「憲昭eたより」のバックナンバーはこちらでご覧いただけます。
 → http://www.sasaki-kensho.jp/magazine/

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