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メールマガジンバックナンバー

第437号☆8月28日 民主党の議員だけがテンション高く…

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  日本共産党 衆議院議員 佐々木憲昭の
*--*--*--* 憲 昭 e た よ り *--*--*--* 2011/8/28 第437号
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◇◆本人がつづる今週の一言◆◇

 メルマガ読者の皆さん、こんばんは。佐々木憲昭です。

 虫の音が聞こえ、秋の気配を感じるようになりました。……皆さんは、いかがお過ごしでしょうか。――台風がふたつ、日本に近づいています。台風11号と台風12号です。ゆっくり北上しており、台風12号の動き次第で関東地方も週の後半に荒れた天気になるおそれがあるようです。十分に気をつけましょう。

 いま、国会議事堂のなかは、民主党の議員だけがテンション高く走り回っており、その他の政党の議員はその動きを冷ややかに眺めている状況です。民主党の代表選挙は、昨日告示され予想された5人が立候補しました。
 政権与党・民主党の代表選は、総理大臣の椅子に直結するだけにマスコミも注目しています。しかし立候補した5人の政策論争を聞く限り、何がどう違うのか定かではありません。「政策の差別化に腐心」と報道されているように、沖縄の米軍基地問題、消費税増税など、誰が代表になっても本質的な違いはないように見えます。しかも「大連立」だとか「自民と協力」などの発言を聞いていると、自民党政治との決別というあの政権交代時の意気込みはいったいどこに消えてしまったのでしょう。

 しかも、たいへん奇妙なことに、民主党で「党員資格停止処分」を受けている小沢一郎元代表の隠然たる力もっていることです。――党内で「処分」を受け、代表選の投票権さえ持っていない小沢氏が、ひとこと「支持する」と発しただけで、突然、海江田氏が浮上し約115票を確保すると予想され、「決選投票に進む足場をほぼ固めた」と報道されています。
 これは、どう考えてもおかしなことです。かつて自民党の「ヤミ将軍」「キングメーカー」とも言われた田中角栄氏と、非常によく似た構図です。小沢氏は、民主党内で「角栄の手法」を踏襲しているかのようです。政党とはどうあるべきかが、あらためて問われることになるでしょう。

 私が参加している議院運営委員会理事会のもとに、会期末になって設置されたのが「原発事故調査委員会設置に関する各党実務者協議会」です。
 これは、自民・公明などが国会に提出した原発事故調査委員会を設置する法案をたたき台に各党代表が協議する場です。法案は、政府から独立した有識者による「原発事故調査委員会」を国会に設置し、その調査報告を受け衆参の国会議員からなる「両院合同特別調査会」で原発事故防止策などを議論するというものです。

 私は、第三者機関を設置する必要性はわかるが、事故調査委員会についてスタッフの確保や、政治家・議員からの独立性をどう担保するのか議論すべきだと述べました。両院合同調査会についても、実際に機能しない可能性があり、他の委員会との関係などに加えて、少数会派に委員配分がないことはきわめて問題だと指摘しました。
 そのうえで、私は衆参にそれぞれ40〜50人規模の原発調査特別委員会をつくるのがよいと述べました。――私の指摘に対して、民主・自民・公明は、第4回会合のとき両院合同調査会設置については撤回すると述べました。
民主と自公の最大の違いは、原発事故調査委員会を国会に置くかどうかにあります。この点は平行線で、明日(月曜)も引き続き協議することになっています。

 29日(月曜)には民主党の代表選挙が実施され、新しい代表が選出されます。そのうえで、30日(火曜)の本会議で首班指名が行われる予定です。――誰が選出されようと、私たちは国民の立場にしっかり立ってたたかいを挑む決意です。

◇◆今週の「奮戦記」より◆

まともな「政策論争」は期待できない――民主の代表選
                    (「奮戦記」11.08.25より)

 27日告示、29日投開票の日程で民主党の代表選がおこなわれます。前原誠司前外相とともに、野田佳彦財務相、海江田万里経済産業相、鹿野道彦農水相、馬淵澄夫前国土交通相などが立候補予定とされます。
 多くの国民のなかに「日本をどうしていきたいのか、政策を聞きたい」「誰も政策論争をしないのはおかしい」などという声が聞こえます。確かに、“小沢詣で”のように、元代表の小沢一郎氏にすりよる姿ばかりが目立ち、政策をまともに議論する姿勢が伝わってきません。
 国民が政権交代に託した自民党政治を変えてほしいという願いは、2年間の民主党政権によって、つぎつぎと踏みにじられてきました。沖縄の米軍基地問題をはじめ、後期高齢者医療制度の実質存続、消費税の増税計画、TPP(環太平洋連携協定)の参加問題、子ども手当の児童手当への回帰など。……いったい自民党政治とどこが違うのでしょうか。
 これらを根本的に問い直す政策論争を、誰もやろうとしません。もはや期待してもムダだというなら、まことに情けないことです。

≪毎日の奮戦記はこちらから≫
【11.08.28】ベトナムの原発計画に懸念の声――現地各紙が報道
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/110828-185932.html
【11.08.27】民主党の代表選挙に思う
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/110827-183113.html
【11.08.26】北電よ!お前もか――泊原発シンポで“やらせ”指示
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/110826-000812.html
【11.08.25】まともな「政策論争」は期待できない――民主の代表選
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/110825-160801.html
【11.08.24】日本共産党がこども手当特措法案に反対する理由
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/110824-153956.html
【11.08.23】これでは放射能汚染にさらされる国民の声に答えられない
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/110823-163504.html
【11.08.22】消費税増税――「あおる」自民に「進める」民主!
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/110822-162910.html

◎「憲昭eたより」のバックナンバーはこちらでご覧いただけます。
 → http://www.sasaki-kensho.jp/magazine/

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