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奮戦記

【07.08.02】安倍首相のいう「改革の流れ」とは何か、それはどう行き詰まったか

   安倍晋三首相は、今日配信の「安倍内閣メールマガジン」で、「改革への流れをここで止めるわけにはいかない」と述べているそうです。
 また、「改革の方向性が、今回の結果によって否定されたとは思えない」と続投の理由を説明しています。
 では、安倍首相の「改革の流れ」とは、いったい何でしょうか。……
 それは、ひと言でいえば“財界直結・官邸主導”政治の実現によって弱肉強食の社会をつくること(新自由主義の改革)ではないでしょうか。

   日本経団連は、小泉時代に構築した支配のための二つの手段、すなわち――
(1)経済財政諮問会議を橋頭堡とした官邸・行政にたいするリーダーシップの確立、
(2)通信簿方式による2大政党への政策買収の確立。――

 この2つの手段を手に入れたことによって財界による政治・行政への効率的な支配を可能にするはずでした。
 それは、安倍内閣によって、さらに効果的なものへと仕上げる段階に入っていたといえるでしょう。

   ところが、今回の選挙結果が引き起こしたものは、この財界支配の方式が足下から崩れるような事態です。
 財界が直接、政治をコントロールする手段を手にしたところで、その手段が機能しない状況を招いていることです。
 ……私はここに、ダイナミックな歴史の弁証法を感じるのですが。
 財界にとってのもうひとつの保険であった民主党自身が、財界との関係を今後どのようにしようとしているのか、また、アメリカとの関係をどうしようとしているのか、……注目に値します。
 いずれにしても、新しい政治のプロセスが始まりつつあります。





 

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