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奮戦記

【07.09.20】名工大第2部の縮小計画について、大学当局と学生の話を聞きました

   愛知県名古屋市にある名古屋工業大学は、1905年に設立された歴史ある工学系の大学です。

 2年前の2005年に創立100周年を迎え、卒業生は5万人を超えています。
 この大学で、いま突然2部の定員140人を20人へと7分の1に大幅な縮小計画が出されて大問題となっています。

 9月3日に、2部学生自治会から、私たちのところに請願書が届けられました。
 学生自治会は、7月前期授業終了までの1ヶ月間、署名活動を行い600筆があつまりました。学生の3分の2が署名したことになります。

   国立大学の学費が異常に高いなかで、名工大2部は半額となっており、教育の機会均等を保障する上で重要な役割を果たしてきました。

 ところが、今年の7月になって、2部の定員を7分の1に大幅に削減する計画が公表され、学生や父母、卒業生などから大きな怒りをかっています。
 縮小の理由は、「勤労学生の数が減少したから」というのですが、その数字は正規雇用だけ。学生の労働形態はパートやアルバイトなど非正規雇用を含めさまざまです。
 正規雇用だけの数字をとりあげて「勤労学生は減少した」とするのは、統計の取り方からいっても正確ではありませんし、多様な労働形態を無視するものです。

   大学当局は、当初、今年の1月に「廃止」案を文部科学省に提示していました。
 しかし、そんな乱暴な案では理解を得られないため、定員の大幅縮小計画に切り替えたのです。

 それまでは学生に、まったく公表せず、6月21日の概算要求の際に提出したあとで、7月になって「定員縮小計画」を公表し、「もう決まったことだ」といって学生の声に耳を貸さないのですから、あまりにも一方的です。

 夜、集まってくれた学生は、名工大2部が働きながら勉強する上で、どんなに良い大学か。「縮小すると後輩が困る」と、話してくれました。……みんな家族思いのすばらしい学生たちでした。  

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