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メールマガジンバックナンバー

第298号☆1月24日 補正予算案の扱いをめぐって…

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  日本共産党 衆議院議員 佐々木憲昭の
 *--*--*--* 憲 昭 e た よ り *--*--*--* 2009/1/24 第298号
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◇◆本人がつづる今週の一言◆◇

 メルマガ読者の皆さん、こんばんは。佐々木憲昭です。

 今日も、一日寒かったですね。皆さんは、いかがお過ごしですか。
 今週の国会は、補正予算案の扱いをめぐって、大きな展開がありました。国会運営についての与野党攻防は分かりにくいので、今週は、経過を少し詳しく報告しましょう。

 まず、参議院の自民党と民主党のあいだで、先週末、23日(金)に第二次補正予算案の採決を「合意」したというニュースが伝えられました。あまりにも突然なことなので、私たちはたいへん驚きました。というのは、野党側の質疑の進め方についての提案が反故にされたからです。
 それまで野党は、「給付金」など3つのテーマで集中審議をおこなうこと、自治体の代表を含む地方公聴会を開くこと、参考人質疑を行うことなどの要求を与党に出していたからです。そのうち、参考人質疑はおこなわれたものの、集中審議と地方公聴会はまったくおこなわれていないのです。それを実現してこそ、採決の前提が整うのですが、それが無視されたままでの採決を、参議院の民主党はなぜ受け入れたのでしょう。
 そう思っていたら、案の定、野党の中から批判が噴出しました。民主党の内部でも「軌道修正」がおこなわれ、補正予算採決の「出口は決めない」ということになったのです。これで、23日の「採決」は「ご破算」になりました。ところが、自民党は巻き返しをはかり、「それなら衆議院の本会議を立てて、来年度予算案の審議に入りたい。23日に衆院本会議で政府4演説をやりたい」と言い出したのです。補正と本予算を同時に審議する「並行審議」です。
 しかし、これはあまりにも常軌を逸した暴論です。なぜなら、補正予算案の審議が終わってないのに、その次の本予算案を審議する「並行審議」などというのは、ありえないからです。たとえば、補正予算案が議会で修正されたとしたらどうなるでしょう。次の本予算案は、当然、それを踏まえて編成しなおすことになるでしょう。
 過去の国会でも「並行審議」などという例は、一度もありませんでした。それなのに強行すれば、まさに“前代未聞の暴挙”です。だいたい、「一次補正、二次補正、本予算」の「3段ロケット作戦」だというなら、2段目のロケット(二次補正)に点火さえしてないのに、どうして3段目に点火ができるでしょうか。どこから考えても、おかしな話です。
 22日(木)には、与党から衆議院議院運営委員会の理事懇談会が呼びかけられました。民主党は「こんな理事懇には、一切出ない」といって、出てきません。私は、出た上で、「こんなやり方はやめるべきだ」と抗議しました。その日の理事懇は、結局「流会」になり、23日の本会議立てはできなくなりました。

 問題は23日(金)です。民主党は、その日の幹部会で、第二次補正予算案について、自民、公明の与党が求めていた26日(月)の参院予算委員会と本会議での採決を受け入れることを決めてしまったのです。──なぜ、金曜がだめで月曜なら良いのでしょうか。説明がつきません。
 23日の夕方、衆議院議院運営委員会理事会が開かれ、本会議を26日に設定することについて協議しました。──なぜ、衆議院本会議の設置が必要か。それは、参議院で「給付金」分を削除する修正が行われて衆議院に回ってきたとき、衆参で異なる議決がおこなわれたことになりますので、衆議院と参議院から代表を出して「両院協議会」を開くことになるからです。協議会のメンバーを選出したり、協議会の報告を受けるために衆議院でも本会議を設置するというのが与党側の提案です。
 私は、「参院で審議がつくされないなかで第二次補正予算案を採決することには反対であり、衆院本会議の設定には賛成できない」と言いました。しかし、民主党は、「もろ手を挙げて受け入れるのではないが、賛成だ」と言いました。民主党が与党提案を受け入れたため、26日(月)の衆議院本会議設定が決まりました。
 自民党は「あくまでも強硬」路線、民主党は「押したり引いたり」路線(?)ですが、結局は与党ペースで国会運営は進んでいます。──これで、いいのでしょうか。
 与党側は、27日(火)から政府4演説をおこなうように提案してますが、その扱いについては来週早々からの協議になります。

 景気の落ち込みが、いよいよ深刻化し、大手企業は「派遣切り」「正社員切り」の横暴を強めています。今週は、厚労省の大村副大臣交渉をおこないました。──国会運営で筋を通すことはもちろんですが、何よりも働く者の命と暮らしを守らなければなりません。引き続き全力をあげる決意です。

◇◆今週の「奮戦記」より◆◇

 社会保険・浜松病院の診療中止(廃止)の撤回を求める
                 (1月21日付「奮戦記」より)

 冷たい風が吹くなか、厚生労働省の前で、社会保険浜松病院の休診(廃止)の撤回を求めて座り込み要請行動がおこなわれ、私も連帯の挨拶をしました。厚生労働委員である高橋千鶴子衆議院議員も参加して挨拶をしました。
 政府は、昨年10月、全国の社会保険病院を「譲渡又は廃止」を目的とする整理機構(RFO)に譲渡しました。健保労組(健康保険病院労働組合)は、地域の医療・介護を守るために多くの地域住民や自治体の皆さんと協力して、救急医療などを提供する公的な施設での存続と、そのための新たな保有者の決定を要請してきました。このままでは、新たな保有者が決まらないと、病院が運営できなくなり、廃止に追い込まれます。
 このなかで、昨年12月16日、浜松市にある『社会保険浜松病院』を医師が確保できないという理由で、3月末に全科の診療を中止すると、突然、発表したのです。地域の命綱ともいえる浜松病院を廃止に追い込むようなことは、絶対に認めるわけにはいきません。
 いま全国各地で、病院と医師が「足りない」ため、患者や地域に大きな不安を広げています。それを加速するこのようなやり方は、許せません。私たちも、地域住民・労働組合の皆さんとご一緒に、たたかう決意を表明しました。

≪毎日の奮戦記はこちらから≫
【09.01.24】消費税大増税のレールを敷いた「付則」への書き込み
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/090124-223835.html
【09.01.23】審議が尽くされていないのに、26日に採決するのか
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/090123-230913.html
【09.01.22】大村厚労副大臣への申し入れ。消費税をなくす会から要望
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/090122-173622.html
【09.01.21】社会保険・浜松病院の診療中止(廃止)の撤回を求める
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/090121-151004.html
【09.01.20】参議院の存在を否定する「並行審議」など論外だ
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/090120-222159.html
【09.01.19】消費税・庶民増税阻止闘争本部の会議に出席しました
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/090119-212710.html
【09.01.18】内閣支持率が急降下するなか、なぜ消費税増税にしがみつくのか
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/090118-183917.html

◎「憲昭eたより」のバックナンバーはこちらでご覧いただけます。
 → http://www.sasaki-kensho.jp/magazine/

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   佐々木憲昭WebSite: http://www.sasaki-kensho.jp
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