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第302号☆2月21日 中川財務・金融大臣の「酩酊」会見と辞職
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日本共産党 衆議院議員 佐々木憲昭の
*--*--*--* 憲 昭 e た よ り *--*--*--* 2009/2/21 第302号
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◇◆本人がつづる今週の一言◆◇
メルマガ読者の皆さん、こんにちは。佐々木憲昭です。
寒かったり暑かったり、雪が降ったり雨が降ったりで、このところの天気の激変について行くのが大変ですね。「三寒四温」で、次第に春に近づいている証拠でしょうか。メルマガ読者の皆さんは、どのようにお感じですか。
さて、政治の世界はどうでしょう。──今週の激震は、なんといっても中川財務・金融大臣のあのG7後の「酩酊」会見と辞職です。
異変が伝わったのは、16日(月曜)の朝のことでした。それまで膠着状態に陥っていた財務金融委員会でしたが、理事会が朝9時から開かれ、民主党が突然「今日の午後から質疑をやろう」と言いだしたのです。それまでは「与党が強権発動を連発するから審議に応じない」と言っていたので、私は「いつから審議をする方針に変わったのか」ときくと、「今朝だ」というのです。私も「それは当然だ」と言いました。すぐ、その理由が分かりました。あの「酩酊」会見について、帰ったばかりの中川財務大臣を追及するためです。
その日は、いつもと違って、財務金融委員会の委員会室の前の廊下に、テレビカメラが押し寄せ騒然となりました。委員会の傍聴席には、カメラとマスコミの記者でほぼ埋まりました。
野党の質問に、中川大臣の答弁は支離滅裂な「酩酊」状態となりました。ワインは「飲んでいない。たしなむ程度だ」。「ゴックンしていないのだから飲んでいない」という答弁に、思わず笑ってしまいました。──私は、このやりとりを聞いて、「これは、もうもたないな」と思いました。麻生さんは、「問題ない」と言っていましたが。……
17日(火曜)になって、中川さんが病院に行ったため、午前中審議を予定していた衆議院予算委も参議院財金委も開けなくなりました。そして12時半、病院から戻った中川大臣は、記者会見で「予算と関連法案が通ったら辞めます」と発言したのです。そうなると野党が黙っていません。「辞めることがハッキリしている大臣に質問しても意味がない」というスジを主張しました。世論の厳しい批判もあり、ついに18時過ぎの記者会見で「辞任します」ということになったのです。その結果、与謝野馨経済財政担当大臣が、財務大臣と金融担当大臣をかねることになりました。
他方、来週の23日(月曜)に、予算委員会での「採決」を予定していた自民党が、それをあきらめるというニュースも伝わってきました。それを受けて、衆議院の財務金融委員会が、20日(金)に開かれ、質疑を行うことになりました。与謝野さんと言えば、与党の中でも消費税増税の急先鋒です。私も、消費税増税の問題について質問しました。その内容については、「奮戦記」をご覧下さい。
政治の世界は「一寸先はヤミ」と言われますが、ほんとうにそうですね。臨機応変に対応することも必要ですし、そのなかでスジを貫くことがもっと大事です。今後とも、しっかりと頑張らなければなりません。
◇◆今週の「奮戦記」より◆◇
消費税増税法案を「来年通常国会にも提出」と与謝野財務大臣が明言
(2月20日付「奮戦記」より)
衆議院財務金融委員会で、与謝野馨財務・金融・経済財政担当大臣に、消費税増税についての見解を質しました。与謝野氏は、消費税増税法案を「来年の通常国会に提出したい。遅くとも2011年だ」と明言しました。また、次の総選挙では、消費税増税が「大争点になる」と述べました。
私は、「低所得者ほど負担が重く、中小企業の営業を破壊する消費税の増税は絶対にやるべきではない」と強調しました。また「庶民には増税を押しつけ、大企業・大資産家は減税する政治の方向が間違っている」とのべ、ゆき過ぎた法人税減税の見直しや證券優遇税制の廃止を求めました。
また、「消費税は所得の低い人ほど負担が重くなる逆進性がある」と指摘したのに対して、与謝野氏は消費税の逆進性を認めました。しかし、税率を上げて社会保障給付を充実させると「逆に低い所得の方が手厚い給付を受ける」と述べました。私は、消費税導入の時も消費税増税の時も「社会保障のため」と言われてきたが、「実際には、社会保障制度は削られ続けてきた」と、医療、介護、年金、障害者支援などの具体的事例を挙げながら厳しく批判しました。
そのうえで、社会保障費の伸びを毎年2200億円抑制してきた方針を改めるよう求めました。これにたいして与謝野氏は「06年の『骨太の方針』に書いてある原則だ。ここでやめるとは言えない」と強弁し、社会保障費の抑制を続けながら消費税増税をはかる姿勢を鮮明にしました。
≪毎日の奮戦記はこちらから≫
【09.02.20】消費税増税法案を「来年通常国会にも提出」と与謝野財務大臣が明言
→ http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/090220-153805.html
【09.02.19】来年度予算案と関連法案は充実した審議こそ求められている
→ http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/090219-213607.html
【09.02.18】国民大運動実行委主催の衆議院議面集会で挨拶しました
→ http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/090218-221712.html
【09.02.17】中川財務大臣が辞任。議運で人事官候補者の聴聞
→ http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/090217-214331.html
【09.02.16】G7後の「酩酊」記者会見──財金委で大臣の資質を問う
→ http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/090216-230206.html
【09.02.15】愛知県日本共産党後援会、女性後援会でお話をしました
→ http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/090215-192840.html
【09.02.14】「構造改革」路線からの根本的な脱却こそ求められている
→ http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/090214-210948.html
◎「憲昭eたより」のバックナンバーはこちらでご覧いただけます。
→ http://www.sasaki-kensho.jp/magazine/
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