メールマガジンバックナンバー
第301号☆2月14日 今週は、麻生総理に2回質問しました
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日本共産党 衆議院議員 佐々木憲昭の
*--*--*--* 憲 昭 e た よ り *--*--*--* 2009/2/14 第301号
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◇◆本人がつづる今週の一言◆◇
メルマガ読者の皆さん、こんにちは。佐々木憲昭です。
ときおり春の暖かさが感じられる日もあり、梅の便りが聞かれる季節となりました。メルマガ読者の皆さんは、いかがお過ごしですか。
今週、月曜日(9日)に、私は予算委員会の集中審議で質問しました。2月9日〜10日付の「奮戦記」をご覧下さい。質問で取り上げた三菱電機の派遣切りにあった労働者から、感謝と激励をいただいたことが嬉しかったですね。12日(木曜)には、本会議で予算関連法案の質疑をおこないました。
このところ国会議事堂のなかの雰囲気は、自民・民主の「対決ムード」がそれほど盛り上がるわけでもなく、ずるずると与党ペースで進んでいるというのが実態です。このなかで「活気」があるといえば、自民党内の足の引っ張り合いでしょう。今週、マスコミが大騒ぎしたのは、小泉元総理が麻生総理を正面から「批判」したことです。
小泉さんは、郵政民営化をめぐる麻生総理の一連の発言について「怒るというよりも、笑っちゃうぐらい、ただただあきれている」と批判し、「これから戦おうという人に首相が前から鉄砲を撃っている」と述べました。しかし、この発言を聞いて、私も思わず笑っちゃいました。だいたい、麻生総理に前から鉄砲を撃っているのは小泉さん自身ではないでしょうか。森さんがマスコミに「うるさい!」と、大声を上げているシーンを見ると、自民党内のゴタゴタで、イライラがピークに達していることが分かります。
いったい、なぜこんな事態になったのでしょう。もとをただせば、弱肉強食の社会をつくってしまった「構造改革」路線に大きな原因があります。貧困と格差を広げた小泉・竹中路線にたいして国民の批判が高まりました。軌道修正をはかろうとした麻生内閣も、根本的な打開策を示すことができず、内閣支持率が10%台に低下し、支持しないという人が70%を超えるという「政権末期」の症状を呈すようになりました。
小泉内閣のブレーンとして「構造改革」を推進した学者の中谷巌さんは、最近、『資本主義ははぜ自壊したのか』(集英社、2008年12月)という本を書いて、こう言っています。──「本書は筆者自身の『懺悔(ざんげ)の書』であると同時に、グローバル資本主義や市場原理が本質的に個人と個人のつながりや絆を破壊し、社会的価値の破壊をもたらす『悪魔のシステム』であることを筆者なりに解明していくことを目的にしている」。「弱者切り捨て型の構造改革には声を大きくして反対する必要がある」と。
竹中平蔵さんは、「改革が中途半端だからこんな事態になった」と開き直っていますが、国民の多くは、これまでの路線からの根本的な脱却を望んでいるのです。
エレベータのなかで自民党議員と一緒になると、言葉少なに「どうなるんでしょうね」と行く末に不安を抱えている様子がうかがえます。自業自得なのですが……。
派遣切りに会った労働者は、次々に組合を結成してたたかいを進めています。そのなかで、働く者の立場に立って頑張っている日本共産党の隊列に、参加する人々も増えています。──理不尽なことに怒りをもって立ち向かう、その姿勢が政治を変え社会を前進させる原動力となるのです。これからも、いっそう力を尽くします。
◇◆今週の「奮戦記」より◆◇
三菱電機の横暴を正せ――予算委で雇用・景気の集中質疑で質問
(2月10日付「奮戦記」より)
予算委員会(雇用・景気の集中質疑)で、三菱電機の派遣切りについて質問しました。
三菱電機名古屋製作所で五年以上働きながら、昨年12月に契約期間途中で解雇された非正規労働者の悲痛な叫びを綴った手記を紹介し、政府に対応を迫りました。「いいようにこき使われ、利用され裏切られたのだとはっきり気づいた」と書かれていました。
2002年から6年半、派遣として働き、4月末まで契約期間がありながら、昨年12月末に解雇された派遣労働者の実態を紹介しました。最大3年を超えて同一業務で仕事をさせることは違法で、3年を超える場合、派遣先企業は直接雇用を申し出る義務があるにもかかわらず、一度も行われていませんでした。私は「実態をただちに調査せよ」と迫りました。
舛添要一厚生労働大臣は「法律にもとづいて厳格な指導をやり、正していく」と答えました。
三菱電機の派遣労働者の多くは、社員食堂の値段が正社員の倍など差別的な扱いを受け、作業服も負担が重いのです。たとえば、作業用の帽子は、正社員は10円なのに、派遣労働者は1000円〜2000円も負担させられています。ある派遣労働者は、洗浄作業で揮発の激しいシンナーなど有機溶剤を毎日吸い込み、のど・鼻の痛み、めまいなどを訴えたのに、取り合ってもらえず、2カ月間作業を続けさせられました。
私は「危険な作業を派遣社員に押し付けている。派遣先は労働者を生きた人間としてではなく、モノのように扱い、切り捨てている」と追及しました。麻生太郎総理は「事実であるなら、はなはだ遺憾だ。労働基準法の点からも問題だ」と答えざるを得ませんでした。
派遣先の大手企業は、派遣労働者を自分の会社の指揮命令下で働かせているのに、労働契約を結んでいません。派遣元企業と、民事上の契約を結んでいるだけです。大規模な「派遣切り」を行った大分キヤノンは、解雇通告を受けた派遣・請負労働者が交渉に行ったら、「雇用関係にない」と門前払いするのもそのためです。
私は「派遣先の大企業は、労働者に対して直接、指揮命令下で働かせている。雇用に対する責任も当然負うべきだ。とにかく今の法制でできることは全部すべきだ。抜本的な法改正も必要だ」と強調しました。
≪毎日の奮戦記はこちらから≫
【09.02.13】“安心年金つくろう愛知の会”から要請を受けました
→ http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/090213-180000.html
【09.02.12】来年度予算関連の国税法案について本会議で質問
→ http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/090212-223753.html
【09.02.11】内閣支持率─20%を超えるのは一つもない!
→ http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/090211-175536.html
【09.02.10】三菱電機の横暴を正せ――予算委で雇用・景気の集中質疑で質問
→ http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/090210-180000.html
【09.02.09】衆院予算で質問――仕事と住まいを失った労働者を救え
→ http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/090209-231430.html
【09.02.08】明日の予算委(雇用・経済問題の集中審議)で質問します
→ http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/090208-184203.html
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