メールマガジンバックナンバー
第304号☆3月6日 永田町に衝撃が走り…
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日本共産党 衆議院議員 佐々木憲昭の
*--*--*--* 憲 昭 e た よ り *--*--*--* 2009/3/6 第304号
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◇◆本人がつづる今週の一言◆◇
メルマガ読者の皆さん、こんばんは。佐々木憲昭です。
国会議事堂の周りには、今日も冷たい雨が降っています。このところ、天候の変化が激しいので対応が大変ですね。
さて今週、最大のニュースは、政治資金規正法違反容疑で民主党代表小沢氏の秘書が逮捕されたことです。――永田町に衝撃が走り、民主党が戦々恐々、自民党も飛び火を恐れてだんまり……議事堂のなかに、奇妙な空気が流れています。
しかし今日は、参議院予算委員会で日本共産党の小池晃参議院議員がただひとり、この問題で本質を突いた質問をしました。麻生内閣の経済産業大臣を務めている二階氏を代表とする派閥が、西松建設の政治団体からパーティー券名目で800万円を超える献金を受けていた問題です。二階大臣は、その「政治団体の性格を知らなかった」とか、「いちいち調べない」などと答えました。この答弁は、あまりにも説得力に欠けるものです。民主党の小沢代表の場合とまったく同じ構図ではありませんか。
そもそも西松建設はダミーの政治団体を使うという“巧妙”な手口で摘発をのがれ、事実上の企業献金を続けていました。政治資金収支報告書によると、二つの団体が18年までの12年間に集めた会費は、総額約5億1500万円でした。その団体の名義で行われた与野党の国会議員側への献金やパーティー券購入の合計は、約4億7800万円にのぼっています。
これまで、献金を受けていたのは自民党と民主党ですから、徹底した調査の上、国民に説明する責任があります。
いまのところ、民主党は「小沢代表が記者会見で説明責任を果たした」と主張しています。しかし小沢氏は、記者会見で違法性を否定し「衆院選が取りざたされている時期に異例の捜査が行われたことは、不公正な国家権力の行使だ」と捜査当局を批判しました。これでは、説明責任を果たしたとはとうてい言えません。
問題は、西松建設からの企業献金を、政治団体からの献金であるかのように見せかけたことであり、それを公設第一秘書が知っており、西松建設側と共謀していたのではないかという点です。報道では、大久保容疑者が、毎年、西松建設の総務担当者に対し、小沢氏側の3団体にそれぞれいくら献金してほしいかを指示していたというのです。……このことについて、小沢氏が十分な説明をしたとは思えません。
だいたい、小沢氏も二階氏も、これだけ多額の資金をうけとっていながら、「誰からもらったのか分からなかった」などと言っても、とうてい通用するはずがありません。小沢氏側は、これらが事実かどうかを明確に説明しなければなりません。検察が、物的な証拠を握っているとすれば、違法性は決定的でしょう。
参議院の予算委員会の質疑を聞いていると、自民党も民主党も“腫れ物に触る”かのような扱いで、まともに議論しようとしておりません。自浄能力があるかどうか、きわめて疑わしいと言わなければなりません。
この際、企業・団体献金の禁止とともに、政党助成金の廃止を求めていこうではありませんか。
◇◆今週の「奮戦記」より◆◇
重要文化財の値打ちある東京中央郵便局を全面保存せよ
(3月2日付「奮戦記」より)
私は、平沢勝栄議員(自民)や河村たかし議員(民主)などとともに、東京中央郵便局を保存する議連をつくって運動を進めてきました。議連の正式名称は、「東京中央郵便局庁舎を国指定重要文化財とし、首都東京の顔として将来世代のために、永く保存・活用を進める国会議員の会」という長いものです。東京中央郵便局の保存・活用に賛同する議員(賛同署名者)は、150人を超える規模となりました(昨年8月現在)。
ここにきて、ようやく新しい変化が起きました。
鳩山総務大臣は、2月26日の衆院総務委員会で、議連世話役の河村議員の質問に答えて、「建て替え工事によって(重要文化財の)価値がなくなれば、国家的損失になる」と指摘しました。
今日、工事の進ちょく状況などを把握するため、同郵便局を視察した鳩山大臣は、「文化庁は重要文化財の価値があると言っている。開発優先主義で文化を壊していいのか。(工事により)壁に穴が開いていて、今は泣きたいような気持ちだ」と述べ、局舎を全面保存すべきだとの認識を改めて示したそうです。河村建夫官房長官も、記者会見で「残せるものなら(残した方がいい)」と語ったといいます。
JR東京駅前の同郵便局(5階建て)は、1931年の完成で、当時のモダニズム建築を代表する歴史的建造物です。この庁舎は、1931(昭和 6)年に建設されたもので、鉄骨鉄筋コンクリート造地上5階地下1階建てで、その敷地は東京駅前の1ブロックを占めています。設計したのは、逓信省経理局営繕課の吉田鉄郎氏でした。竣工の1年半後に来日したブルーノ・タウト(1880-1938)が、日本の新建築の最高峰として絶賛しました。
このように、戦前の日本の近代建築の代表例として、近代建築史上著名なものです。日本建築学会、日本建築家協会そしてDOCOMOMO Japan の3団体も、東京中央郵便局の建築的価値を重視し、それぞれの立場から保存要望書を提出し保存を訴えてきました。
日本郵政の計画では今夏着工し、現行の局舎を一部保存しながら郵便局やテナントが入る地上38階の高層ビルを11年度に完成させるとしてます。再開発によって重要文化財の指定は困難となるため、鳩山総務相は「重要文化財になるものをなくすのは、トキを焼き鳥にして食べるような話だ」と強調。言い得て妙です。
≪毎日の奮戦記はこちらから≫
【09.03.06】改正貸金業法の完全施行を求める要請を受けました
→ http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/090306-164738.html
【09.03.05】小沢代表は「説明責任」を果たしているか――西松建設献金
→ http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/090305-180707.html
【09.03.04】政治資金規正法違反容疑で小沢氏秘書逮捕――問われる説明責任
→ http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/090304-180000.html
【09.03.03】いまごろ、なぜ麻生総理が「給付金受けとる」発言なのか
→ http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/090303-190000.html
【09.03.02】重要文化財の値打ちある東京中央郵便局を全面保存せよ
→ http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/090302-180000.html
【09.03.01】下請企業に負担させた消費税の還付を大企業が懐に
→ http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/090301-220533.html
【09.02.28】所得税法等改正案および財源確保法案にたいする反対討論
→ http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/090228-215708.html
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