メールマガジンバックナンバー
第362号☆1月30日 来年度本予算案の質疑がいよいよ…
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日本共産党 衆議院議員 佐々木憲昭の
*--*--*--* 憲 昭 e た よ り *--*--*--* 2010/1/30 第362号
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◇◆本人がつづる今週の一言◆◇
メルマガ読者の皆さん、こんにちは。佐々木憲昭です。
1年のなかでも、今がいちばん寒い時期ですが、ときどき春の息吹を感じます。日当たりの良いところでは、可憐なスイセンの花もほころび始めました。
ところが、国会議事堂の中はどうかというと、春の気配もなく、与党のなかに“先行き不安”の暗雲がジワリと広がっています。──「検察とたたかう」と党大会で声を張り上げ、たいへん強気だった民主党の小沢一郎幹事長も、東京地検特捜部の事情聴取を受けた次の日の24日(日)、「私もそう長くない」(広島で)と発言するようになり、25日(月)の記者会見では「私は平成3年(91年)に心臓病で入院した。人生というか命というか、万が一の時にもという意識があった」と、土地購入原資が家族名義だったことに関連して語ったそうです。
政治家が、自分の健康不安に関する発言を繰り返すのは、きわめて異例なことですが、小沢氏の場合は過去にも苦境に立たされたとき、このような発言をする傾向があったようですね。剛腕と言われながらも、強気と弱気が交錯する複雑な心境にあるのかもしれません。……東京地検特捜部の捜査の手が、刑事事件の真相に迫っていることが影響しているのでしょうか。衆議院議員の石川知裕容疑者の拘留期限が切れる2月4日に「小沢氏も起訴されるのではないか」といったうわさが、民主党議員のあいだで乱れ飛んでいると、マスコミは書いています。
さて、このような状況のもとで、来年度本予算案の質疑がいよいよ始まりました。
昨日は、鳩山総理大臣が、政府の基本方針を明らかにする「施政方針演説」をおこない、岡田克也外務大臣が「外交演説」、菅直人財務大臣・経済財政担当大臣が「財政演説」「経済演説」をおこないました。
しかし、焦点の「政治とカネ」の問題にはほとんど言及がなく、小沢幹事長についてはひと言の言及もありませんでした。肝心かなめの問題にふれないだけでなく、全体として抽象的・空想的で具体性に欠ける演説でした。
たとえば、鳩山総理は施政方針演説の冒頭、こんなフレーズから始めました。──「いのちを、守りたい。いのちを守りたいと、願うのです。生まれくるいのち、そして、育ちゆくいのちを守りたい。」──これだけで「いのち」が4回も出てきます。そして、約50分の演説で「いのち」が24回も繰り返されました。私たちは、そのために何をやるのか、どこを切りかえるのか、そこを聞きたかったのですが、はっきりした内容が示されませんでした。
いちばんヤジが飛んだのは、インド独立の父・ガンジーが「7つの社会的大罪」のひとつとして「労働なき富」を持ち出したときです。これは、「日本と世界が抱える問題」として訴えたものですが、総理が「労働なき富」を「大罪」のひとつだと言いながら、母親から毎月1500万円もの資金提供を受けていたのですから、本会議場の野党席から批判の声が起こるのは当然です。「母親から受け取った子ども手当こそ“労働なき富”ではないか!」「税金払え!」などとヤジが飛んで、騒然となりました。
来週からは、来年度予算案をめぐる本格論戦がはじまります。検察の動きもヤマ場を迎えます。──日本共産党は、志位和夫委員長が自ら質問の先陣を切ることになりました。代表質問が終わると、2月5日(金)から予算委員会が動き始めます。
◇◆今週の「奮戦記」より◆
「民意」と「政府判断」とは別とは、いったい何ごとか!
(1月26日付「奮戦記」より)
平野博文官房長官は、沖縄県の名護市長選挙で普天間基地の市内移設に反対の稲嶺進氏が当選したことに関連して、「国の安全保障の一環である基地問題を含めて民意として受け取るのかというと、そうではない」と述べました。
なんという発言でしょうか。選挙結果は、「普天間基地の名護市への移転にノー」の審判を下したことは明らかです。稲嶺氏が「これまでとは状況が違う。くみとってもらいたい」と言っているように、市民の意思は明白であり、それに従うのが日本政府のとるべき態度です。少なくとも、鳩山総理が以前に言っていたように「選挙結果も参考にして判断する」というのがスジではないでしょうか。
日本共産党は、昨日の第二次補正予算案にたいする笠井議員の反対討論で、次のように主張しました。「名護市長選挙では、辺野古への新基地建設反対を公約した市長が誕生しました。民意は明確です。鳩山内閣は、普天間基地の即時閉鎖・無条件撤去を決断し、米国と正面から交渉すべき」です。
≪毎日の奮戦記はこちらから≫
【10.01.29】鳩山総理の施政方針演説――長いわりには内容がない
→ http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/100129-183402.html
【10.01.28】愛知県保険医協会の要請、教育問題で要請を受けました
→ http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/100128-181140.html
【10.01.27】国税国会、全中連の要請。明後日に政府4演説
→ http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/100127-204727.html
【10.01.26】「民意」と「政府判断」とは別とは、いったい何ごとか!
→ http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/100126-162933.html
【10.01.25】衆院本会議で笠井議員が補正予算案に反対する討論
→ http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/100125-220315.html
【10.01.24】名護市長に稲嶺氏が当選! 津市の選挙応援
→ http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/100124-010607.html
【10.01.23】日本共産党が第2次補正予算案に反対する理由
→ http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/100123-182258.html
◎「憲昭eたより」のバックナンバーはこちらでご覧いただけます。
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