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第393号☆10月9日 総理大臣所信表明演説に対する各党の代表質問

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  日本共産党 衆議院議員 佐々木憲昭の
 *--*--*--* 憲 昭 e た よ り *--*--*--* 2010/10/9 第393号
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 ◇◆本人がつづる今週の一言◆◇

 メルマガ読者の皆さん、こんにちは。佐々木憲昭です。

 ようやく涼しく爽やかな季節になり、北の方から紅葉の便りも聞かれるようになっています。
 今年は美しい紅葉が見られるでしょうか。――紅葉が美しい年と、そうでない年がありますね。……鮮やかに紅葉する条件としては、「夜間の急激な冷え込み」が大切で、日中の気温が20〜25℃、夜間は5〜10℃、というように「昼夜の気温の差」が大きくなることが重要なのだそうです。議事堂の周りも、これから紅葉がすすみイチョウの葉が落ちて“黄色い絨毯”が敷き詰められることになるでしょう。

 今週は、菅総理大臣の所信表明演説に対する各党の代表質問がおこなわれました。日本共産党は、7日(木)に志位和夫委員長が質問にたちました。いつもと違ったのは、志位さんの質問のときの議場内の雰囲気です。全体が静かになって、他党議員も熱心に内容に聞き入っていたのが印象的でした。とりわけ、志位さんが尖閣諸島が日本固有の領土であることを根拠を示して説明し、「政府は歴史的事実と国際法の道理にてらし、領有の正当性を堂々と主張せよ」と述べたとき、民主党の席から大きな拍手が起こったのです。こんなことは滅多にないので驚きました。
 消費税や法人税など経済問題をとっても、日本共産党のばあいは庶民の立場からただしますが、自民党は財界の立場から菅内閣を攻撃する。この違いも浮き彫りになりました。自民党は消費税を上げるよう、さかんに民主党をけしかけていました。

 自民党の2番手の女性議員は、激しい口調で菅内閣を攻撃しました。「民主党は意思も国家観も理念もない空っぽの政党」「世界でもまれにみる寄せ集め政党」――ここまでは、よくある非難なのですが、さらにエスカレートして「ひきょう者内閣」「寝とぼけた」「まぬけぶり」「ウソだらけの詐欺ともいうべきマニフェスト」「ばかげたバラマキ」と、ほんとうに罵詈雑言のオンパレードで、驚きました。そして最後に「お決まりの官僚の作文でなく、あなた自身の言葉で表明して下さい」と付け加えたのです。

 これには、菅総理もイラッときたようで、その挑発に乗って「私も野党時代にそこまで汚い言葉を使わなかった」と言い返したのです。――しかし、菅さんが野党時代の民主党代表だったとき、小泉総理に「ウソをついている」「総理はやるやる詐欺じゃないか。やるやると言って何ひとつやらない」と攻撃したことがありました。それをすっかり忘れてしまったかのような答弁でした。しかも、「原稿を読まないで答弁しろというなら、原稿を読まないで質問するのがスジだ。答弁漏れを防ぐためにも、ある程度のメモを用意するのは当然だ」と言い返したのです。私も「原稿を読まないで質問せよ」という答弁は初めて聞きました。こうなるとお互いに“泥仕合”のエスカレートです。
 しかも、答弁書を読んだ菅総理に「答弁漏れ」があって再登壇したのですから、「語るに落ちた」とはこのことでしょう。昨日、「朝日」にこんなコラムが載りました。「このおっちょこちょいぶりの方が、菅氏らしい」と。

 だいたい総理大臣ともあろう人が、野党の挑発に乗って「うかつな答弁」をする方が問題なのです。――案の定、次の日(7日)の議院運営委員会・理事会に出席した古川元久官房副長官は、「総理の答弁は品位を欠くところがあり、まことに遺憾だ。今後は適切な答弁に努める」と謝りました。菅総理自身も、その日の本会議で「私の発言に関し不適切とのご指摘を頂いた。ご指摘を真摯に受け止め、以後、与野党が十分議論に臨めるよう努めたい」と謝罪したのです。
 ――これにて一件落着と言えるのか。……怒濤のねじれ国会は、まだ始まったばかりです。

 ◇◆今週の「奮戦記」より◆

 検察審査会が小沢氏を「起訴すべき」と議決
                    (「奮戦記」10月04日付より)

 今日午後、東京第5検察審査会が、民主党の小沢一郎元幹事長の資金管理団体「陸山会」の土地購入をめぐる事件について「起訴すべき」(起訴議決)としました。
 小沢氏は、平成2004年、2005年分の政治資金収支報告書の虚偽記載容疑で告発されていましたが、検察により嫌疑不十分で不起訴処分となっていました。第5検審は、4月に「起訴相当」と議決しており、今回で2度目となります。小沢氏は、東京地裁が指定する弁護士によって強制起訴されることになります。検察の2回の不起訴処分が、国民の判断によって覆されるきわめて重大な事態となりました。
 マスコミの要請に応じて、私が話をした内容は大要以下の通りです。 
 …………………………………
 検察審査会が、「起訴すべきだ」と2回目の議決をし「強制起訴」となったのは、きわめて重大だ。政治資金収支報告書の虚偽記載の問題だけでなく、4億円の土地購入の原資がゼネコンからの「裏献金」であった疑いがいよいよ濃厚となった。
 国会がなすべきことは、真相究明と政治的・道義的責任の追及である。今後とも、小沢氏の証人喚問の実現をもとめ各党に呼びかけていく。

≪毎日の奮戦記はこちらから≫
【10.10.08】円相場が1ドル=81円台に急伸――問われる政府の対応
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/101008-215715.html
【10.10.07】日本共産党の志位和夫委員長が代表質問
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/101007-214242.html
【10.10.06】今日から代表質問。小沢氏の証人喚問で激論
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/101006-205216.html
【10.10.05】政令指定都市の選挙管理委員会連合会から要請受ける
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/101005-175455.html
【10.10.04】検察審査会が小沢氏を「起訴すべき」と議決。全中連の財務省要請に同席
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/101004-171358.html

◎「憲昭eたより」のバックナンバーはこちらでご覧いただけます。
 → http://www.sasaki-kensho.jp/magazine/

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