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メールマガジンバックナンバー

第229号☆9月21日 国会開会中なのに議会は動かず…

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  日本共産党 衆議院議員 佐々木憲昭の
 *--*--*--* 憲 昭 e た よ り *--*--*--* 2007/9/21 第229号
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◇◆今週の憲昭さん◆◇

 メルマガ読者の皆さん、こんばんは。佐々木憲昭です。
 いつまでも残暑が厳しいですね。今週は、30度を超えるような日が続き、少々バテ気味です。
 いま、国会議事堂のなかは、まことに奇妙な事態がすすんでいます。……国会開会中なのに議会は動かず“開店休業”で、走り回っているのは自民党の議員だけ。安倍さんは「総理を辞める」と言って入院しましたが「辞職」せず、任命された大臣はみんな「死に体」。……こんな状態ですから、マスコミに「国会が1日3億円も無駄遣いしている」と書かれる始末です。ほんとうに困ったものです。
 今週ようやく動き始めたのが、議院運営委員会(議運)です。
 私は、この国会から議運委員になりました。議運の理事会が開かれると、オブザーバーとして出席します。日本共産党の議席が少ないので理事にはなれませんが、理事会に出席し自由に発言することができます。しかし、社民党、国民新党のばあいは、それも認められず「陪席」のみで発言権はありません。不当な差別ですね。私たちは、社民党も国民新党も、オブザーバーとして認めるべきだと主張しています。
 さて、今週はじめの4野党国対委員長会談で、民主党は「首班指名では野党こぞって小沢一郎代表に投票をお願いしたい」と提案しました。これにたいして、日本共産党、社民党、国民新党はいったん持ち帰り、昨日、民主党にたいして正式に回答しました。
 日本共産党は、「第1回目の投票では、党として独自の態度をとり志位和夫委員長に投票する」という立場を表明しました。その理由は、「首班指名は、政権協力にかかわる問題だが、現状においては民主党と政権協力を行う条件はないから」です。そのうえで、参議院で決選投票となったときは、「反・自公の立場で、民主党代表の小沢一郎氏に投票する」とのべました。国民新党も、第1回目の投票では綿貫民輔党首に投票し、決選投票になれば小沢氏に投票するとのべました。社民党は、決選投票では小沢氏に投票するという方向を示しました。しかし最終的には「25日の両院議員総会で態度を決める」と回答しました。
 首班指名選挙がおこなわれる25日(火)は、どのような流れになるのでしょう。昨日の議運理事会では、その日程について協議がおこなわれました。……まず、院の意志として「衆議院は福田氏」、「参議院は小沢氏」というように、別々の人物を指名したばあいは、衆議院と参議院のあいだで協議しなければなりません。これを「両院協議会」と言います。そのメンバーは、衆議院から福田氏に投票した10名、参議院から小沢氏に投票した10名、あわせて20名です。そのメンバーを選ぶための本会議を、衆議院と参議院でおこなわなければなりません。
 その後、両院協議会がどうなったかを報告するため、衆議院と参議院の本会議がそれぞれ開かれることになります。両院協議会で協議しても合意に至らない場合、衆議院の指名が優先されます。ですから結果として、福田康夫氏が総理大臣として選出される公算が大きいですね。
 というのが、25日の流れです。……これだけの日程をこなすのに、5時間はかかりそうです。すべての日程が終わるのは、18時ごろになるでしょう。議会の手続きには時間がかかりますし、それなりの忍耐が必要です。これは、「時間のムダ」というより公正・公平な手続きに「必要なコスト」と言うべきでしょうか。しかし、その原因をつくったのは自民党ですから、きちんと「反省」してもらわなければなりません。
 これから新しい政治が、始まろうとしています。日本共産党の存在意義を感じてもらえるよう、大いに頑張りたいと思います。

◇◆"連日、本人がつづる"今週の「奮戦記」◆◇

 ●名工大第2部の縮小計画について、大学当局と学生の話を聞きました
            (9月20日付「奮戦記」より)

 愛知県名古屋市にある名古屋工業大学は、1905年に設立された歴史ある工学系の大学です。2年前の2005年に創立100周年を迎え、卒業生は5万人を超えています。
 この大学で、いま突然2部の定員140人を20人へと7分の1に大幅な縮小計画が出されて大問題となっています。9月3日に、2部学生自治会から、私たちのところに請願書が届けられました。学生自治会は、7月前期授業終了までの1ヶ月間、署名活動を行い600筆があつまりました。学生の3分の2が署名したことになります。
 国立大学の学費が異常に高いなかで、名工大2部は半額となっており、教育の機会均等を保障する上で重要な役割を果たしてきました。ところが、今年の7月になって、2部の定員を7分の1に大幅に削減する計画が公表され、学生や父母、卒業生などから大きな怒りをかっています。
 縮小の理由は、「勤労学生の数が減少したから」というのですが、学生の労働形態はパートやアルバイトなど非正規雇用を含めさまざまです。正規雇用だけの数字をとりあげて「勤労学生は減少した」とするのは、統計の取り方からいっても正確ではありませんし、多様な労働形態を無視するものです。
 大学当局は、当初、今年の1月に「廃止」案を文部科学省に提示していました。しかし、そんな乱暴な案では理解を得られないため、定員の大幅縮小計画に切り替えたのです。それまでは学生に、まったく公表せず、6月21日の概算要求の際に提出したあとで、7月になって「定員縮小計画」を公表し、「もう決まったことだ」といって学生の声に耳を貸さないのですから、あまりにも一方的です。
 夜、集まってくれた学生は、名工大2部が働きながら勉強する上で、どんなに良い大学か。「縮小すると後輩が困る」と、話してくれました。……みんな家族思いのすばらしい学生たちでした。

≪毎日の奮戦記はこちらから≫
【07.09.21】愛知県小牧市の市議会議員選挙・予定候補を応援しました
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/070921-224242.html
【07.09.20】名工大第2部の縮小計画について、大学当局と学生の話を聞きました
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/070920-215918.html
【07.09.19】公共事業チェック議員の会で柏崎刈羽原発の安全性を追及
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/070919-201856.html
【07.09.18】安倍内閣は25日に総辞職。四野党政策責任者会談に同席
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/070918-171245.html
【07.09.17】投票権のない国民に“街頭宣伝”する意味はどこにある?!
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/070917-184903.html
【07.09.16】静岡県伊東市の市議会議員選挙で党の候補を応援しました
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/070916-221505.html
【07.09.15】労働者後援会で「変貌する財界と日本共産党の立場」と題して講演
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/070915-214226.html

◎「憲昭eたより」のバックナンバーはこちらでご覧いただけます。
 → http://www.sasaki-kensho.jp/magazine/

◎「憲昭eたより」の次号は、9月28日(金)発行予定です。

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