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第267号☆6月13日 今週の国会は、問責決議、内閣信任決議、会期延長
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日本共産党 衆議院議員 佐々木憲昭の
*--*--*--* 憲 昭 e た よ り *--*--*--* 2007/6/13 第267号
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◇◆本人がつづる今週の一言◆◇
メルマガ読者の皆さん、こんばんは。佐々木憲昭です。
このごろは、夏日となる暑い日も時々ありますが、ジメジメとした梅雨の鬱陶しい日々が続いています。皆さんは、どのようにお過ごしでしょうか。
今週の国会議事堂は、問責決議、内閣信任決議、会期延長をめぐって大きく揺れました。民主党、社民党、国民新党の3会派は、いま、すべての審議をボイコットしています。その戦術が始まったのは、11日(水)の午後、福田首相に対する問責決議が参議院で可決されてからです。私たちは、後期高齢者医療制度廃止法案を衆議院で審議する時間を保障するため、「問責決議案の提出は時期尚早だ」と主張したのですが……。
参議院本会議で、民主、社民、国民新の3党が共同提出した福田首相に対する問責決議は、賛成131、反対105で、日本共産党を含む野党全体の賛成多数で可決されました。参院で首相にたいする問責決議が可決されるのは、憲政史上初めてのことです。
ところが与党はこれに対抗して、衆議院に「内閣信任決議案」を提出したのです。「不信任」決議案ではなく「信任」決議案です。――その日の夕方、開催された衆院議院運営委員会理事会には、民主、社民、国民新は欠席しました。議運理事会には、日本共産党から私が出ていますが、私は、出席して意見を述べました。
次の日の本会議の議題として、内閣信任決議案、国会同意人事(日銀政策委審議委員)だけでなく、後期高齢者医療制度廃止法案の趣旨説明と質疑が予定されていました。ただ、廃止法案を議題とすることについては、民主党の出席が前提とされました。
私は、議運理事会で「民主党などが出てこない場合、日本共産党が野党を代表して趣旨説明と答弁をおこなってもよいか」と言いました。与党理事は、一瞬「う〜ん、それは野党が揃わないと……」と面食らったような顔をしました。
さて、12日(木)の朝から、ドタバタが始まりました。穀田恵二国対委員長から「今から自共国対委員長会談がある」と連絡があり、私もただちに国対控室に駆けつけ、同行することになりました。
実は、前日の夜に、自民党、公明党、共産党の質疑者から、野党の廃止案にたいする質問項目が、提案者の1人である小池晃参議院議員に届いており、それに対する答弁書を夜を徹して作成していたのです。自民党の大島国対委員長との会談のさい、穀田さんはそれも紹介しながら、「どのような条件があれば、我々に廃止法案の趣旨説明と答弁をやらせてもらえるのか」と詰め寄りました。
自民党の回答は、「ひとつは、本会議場のひな壇に提案者が座ること、もうひとつは、野党国対委員長会談で野党を代表して日本共産党が発言することの了解が得られることだ」と。しかし、ボイコット戦術をとっている民主、社民、国民新に出てきて座れというのは無理があります。このやりとりのなかで、「ともかく野党全体を代表してやってよいという確約が得られれば認めよう」ということになりました。
そこで、穀田国対委員長は、さっそく各野党に働きかけました。「了解する」という返事も、なかにはありましたが、肝心の民主党が「認めない」という姿勢を崩しませんでした。そのため、結果として残念ながら本会議場での出番はなくなりました。なんとかして「廃止法案を議論の俎上に載せて実現したい」という熱意は、民主党の壁によって封じ込められました。志位委員長は記者会見で「自分で提案しておきながらボイコットするというのは、理解できない」と批判しました。
今日13日(金)の衆議院本会議では、今国会の会期を21日までの6日間延長する提案が可決されました。日本共産党は出席して反対しましたが、民主、社民、国民新は欠席しました。本会議に先立つ議院運営委員会で、私は、条約の自然成立をはかるだけの目的での会期延長には反対だと意見表明をおこないました。その内容については、今日の「奮戦記」をご覧下さい。
国会が最大の任務である審議権を放棄し、徹底審議をつうじた国民世論の合意形成の追求をないがしろにすることは、決して許されることではありません。今後とも、力を尽くします。
◇◆今週の「奮戦記」より◆◇
憲法審査会の規程づくりは進展せず――議運委理事会で報告
(6月10日付「奮戦記」より)
昨日開かれた衆参両院議運委合同代表者会議について、今日の衆議院議院運営委員会の理事会にたいして、与野党筆頭理事と笹川議運委員長から報告がありました。代表者会議では、憲法審査会の委員数や議事手続きを定める「審査会規程」制定について意見交換しましたが、「進展」はなかったということです。
与党筆頭(自民党)は、次のように言いました。
――「代表者会議は、本来、国会同意人事についておこなわれるものだ。公明、共産、社民、国新の代表は参加していないが、参議院の西岡議運委員長から申し出があったので代表者会議を開いた。法律で決められていながら審査会が設置れていないのは問題だ。今後、各党が参加できる場で決めるようにしたい」と。
笹川議運委員長は、こう言いました。
――「たまたま、西岡委員長から話があったので開いた。ほんらい各党の国対や衆参それぞれ議運理事会で決めるものだ。今度できないと、いつできるか分からないが、今後、衆院の議運としても責任を果たしていきたい」。
報道によると、改憲派とも言われる西岡参院議運委員長(民主)は、制定の必要性を認めながらも、野党各党の主張に配慮し今国会の制定は見送るよう求めたそうです。この結果、「憲法審査会」は今国会では始動しないことになり、論議は今秋の臨時国会に持ち越されることになりました。
≪毎日の奮戦記はこちらから≫
【08.06.13】会期延長に反対/2つの議連に出席/CBCテレビのインタビュー
→ http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/080613-151726.html
【08.06.12】渋谷ハチ公前で日本共産党の街頭宣伝をおこないました
→ http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/080612-002418.html
【08.06.11】福田首相に対する問責決議が、参議院で可決されました
→ http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/080611-231512.html
【08.06.10】憲法審査会の規程づくりは進展せず――議運委理事会で報告
→ http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/080610-175401.html
【08.06.09】海外派兵恒久法、憲法審査会始動に反対する集会に参加
→ http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/080609-003458.html
【08.06.08】岐阜県・飛騨地域の農業再生シンポジウムに参加しました
→ http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/080608-233458.html
【08.06.07】憲法審査会の規程づくりのため、突然、議運委両院会議を開催
→ http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/080607-221925.html
◎「憲昭eたより」のバックナンバーはこちらでご覧いただけます。
→ http://www.sasaki-kensho.jp/magazine/
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